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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

RAD-F1351M

OHM RAD-F1351M

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

筆者の知らない時代の鸚鵡ポケットラジオを解剖する


 前回の受信テストは久々に酷い受信成績を見せてもらった。今回はその酷いラジオの中身を見てみたい。どんな製造なのか興味は尽きない(^^; 2010年だからコストはそんなに削られていないと思うのだが…結論から言うと今のと殆ど変わらなかった。


★カラ割り
 選択度があまりにも低かったので久々の2003系疑惑を持ったのだが果たして…。ネジが錆びているので反って開けられていないのではないか?という希望が出てくる。


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 何とこんな小さなケースなのにネジが4本もありやがります。他にアンテナの1本があるので全部で5本だ。生産屋の筆者は無駄が多いとピクついてきます。なおANTのネジは外す必要はない。これが止めネジと兼用なのはまだ見たことが無いな。


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 アッサリ割れました。これが中華のイイところ。しかしこれは手放しでホメられない。何故なら組み立てたままで調整がやり難いところ(無理すればできるけど)。


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 R1531(バージョン2?)というのが本名らしい。中華ラジオは日本に来ると殆どが通名を名乗っているのでね。あーSOP28だ。粗ニーCXA系ですね。CD2003GPではないという事で何であれほど選択度が悪いのか解らなくなってきた(^^; 開けられてはいないようだ。つまり弄られていないのに低感度という事になる。


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 F1619Mにも存在したテキトーダイヤルは健在。これ上下逆に回るのが気に食わない。これの原型は粗ニー(オワタ?)が発明したっぽいけど。そう言えばELPAの型番は1351Mの後のMって言うのがメーカーを表しているのかな?F1619もMだし。


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 何とも魅力を感じないSPだ(^^; 小型品で音が良いなんて夢のまた夢だから致し方ないね。って言うかこのクラスのSPはおまけだよね。ホームラジオではないのだからイヤフォンを使いましょう。


★基板
 粗ニー系ICという事で筆者的には楽しみは1/3は無くなった(^^; たまには違う系統のICも見たいよ。


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 華晶のマークが見えるかな?ICは粗ニー系のCD1691CBでした。面白くないけどAFパワーアンプ内蔵で低消費電力だから他のICの出る幕は無い。昔はIFTが入っているからCXA系の方が選択度が上だと思っていたけど、それよりも使われているCFの影響の方が断然大きくて2003系とあまり違いはないね。ただIFスッコヌケはいくらか少ないようだけど。


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 あーこのCFか!これはこのラジオと同じ工場製と思われるRAD-F1691Mにも使われていたMG製SFU455Bだ。あれも選択度は激悪だったが、どうもこのCFが原因のような気がしてきた。このメーカーはどうやらハズレ品を掴んでしまったらしい。知らない人は知らないだろうが、同じSFU455と言ってもメーカーやロットによって大きく性能が異なるのが中華製なのです。互換だから同じなんて夢のまた夢(^^;


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 10.7MHzの方は埋まってますがLT10.7若しくはその互換品だと思われる。というかそれ以外のがあったら見せて欲しいくらい。


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 注目のフェライトロッドのサイズだが、HSDLのおなじみ精密計測(笑)に拠れば4.1×7.8×50.1mmだった。公称は4×8×50mmだろう。いやこれ大きくは無いけどこのクラスでは標準だよ?CD1691+このロッドで何でこんなに感度が低いのか分からなくなってきた。やはり調整不良なのではないか?


★再調整
 道具立てからすればF127を確実に上回る構成なのだがあまりに感度が低いので、これはもう組み立て時の調整不良を疑うしかない。筆者がRAD-F1691Mと同じメーカーという疑いを持っていることもある。あれも調整は明後日の方向に外れていたから。

 でトラッキング調整をしようと思ったらこのラジオは組み立てた状態で調整できないのだった…アホか、そこまで粗ニーのマネをする必要はないんや!(^^; 仕方がないのでTCだけで大体バンド内でムラが無くなるように調整した。

 CFも交換したかったがあいにく隣にバンド切り替えスイッチがあって幅の広いCFは挿入できない。FMは余裕で入るけど感度が低いので無意味っぽい(^^; という事でノーマルで終わりです。けど選択度が低いとトラッキング調整がしにくいので本当は交換したい。

 調整後テストの結果はそれなりに感度が上がった。普通の安物ポケットラジオくらいにはなったのではないかな。こちらの方がアンテナが勝っているのに不本意だけど、少なくともF126並みにはなったと思う。もっとも詳細テストは移動しないと分らないが、これを持って公園に行くのは面倒なのでパス。


★終わり
 開けてみたら特に面白くも何ともない中華ラジオだった。構成からすればもっと性能が出るのに組み立てっぱなしで損をしている。このメーカーの生産技術ではアナログ衰退と共に潰れているかもしれないな。どうでもええけど毒を吐きたくなる製品だ(^^

OHM RAD-F1351M

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

筆者の知らない時代の鸚鵡ポケットラジオ


 「北巡回[2019/10/13]」で入手した鸚鵡のラジオ。2010年製で、鸚鵡に限らずこの時代の製品はメーカー問わず全く知らない。ラジオに関心が無かった時期のものだからだ。失われた時代を取り戻すべくこれを入手した。


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 筆者も既に10台以上の鸚鵡ラジオを使っていたので判るが、この指針はあのRAD-F1691Mに似ている(^^; 恐らくメーカーが同じなのだろう。下の受信テストの選択度の低さから言ってCD2003GPの可能性もあるな。テレスコピック・アンテナの長さは37僂世辰拭


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 VRの方向が逆で驚いた。普通は下に回すと下がって上に回すと上がるのだがこれは逆なので下げたい時に上げてしまう事があった。ダイヤルもヒドイ。通常はダイヤルを上に回すと周波数が上がり下げると周波数も下がるようになっているが、これは上に上げたつもりが下に降りるのである。


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 実にシンプルで無駄が無い。ローカライズされており、出来合いの製品を右から左に流しているわけではない事が解る。ただ上の違和感などちょっとしたところで品質を下げている。


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 裏面はこうなっている。電池は単三2本だ。ネジが錆びているな。


★受信テスト
 先走って書くと感度は予想を超えてかなり低い。今まででも最低レベルだ。しかも選択度もヒドイ。IFTしか使っていないんじゃないか?(^^;

=周波数範囲チェック=
MW下限:522kHz
MW上限:1662kHz
FM下限:75.1MHz
FM上限:90.9MHz

 時間や電源電圧によって範囲は上下する。特に問題無く仕様は満たしている。弄られていない可能性が高い。

=MW受信テスト=
× 639kHz:静岡2(PB) ;選択度不足で受信できず
× 729kHz:名古屋1(CK) ;選択度不足で受信できず
△ 765kHz:YBS各局 ;ラジオの方向次第でAFNが聞こえる
× 882kHz:静岡1(PK) ;選択度不足で受信できず
×1062kHz:CRT足利 ;選択度不足で受信できず
△1197kHz:IBS水戸 ;下でローカル局が聞こえる
×1404kHz:SBS静岡 ;選択度不足で受信できず
△1458kHz:IBS土浦 ;RFが聞こえる
×1530kHz:CRT宇都宮 ;感度不足で受信できず
×1557kHz:SBS熱海 ;感度不足で受信できず

 何と移動受信の恵まれた環境で3局しか受信できなかった。しかもその3局も無傷ではない。

=FMバンド(76-90MHz)=
×76.5MHz:Inter FM(横浜300W) 感度不足で聞こえず
×78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W) JCOM混信で不良
△88.3MHz:J-WAVE(みなと100W) DX局並み(^^;

 ワイドFMではないので3局だけ。やはり感度は低い。選択度は安物の標準くらいだが勿論良いわけではない。


★続く
 次回は解剖します。久々に「どうしようもないレベルのクソラジオ」が登場したのでちょっと楽しみだったりする(^^

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