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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

RF-2400A

RF-2400A

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

マネ下最後のアナログ中級機・Panasonic RF-2400Aを解剖する


どーでも良いラジオ話

 初期の「どーでも良いラジオ話」シリーズで取り上げたRF-2400Aだが、これはHSDLの入手した現役ラジオなのでアレで取り上げたのは間違いだった(どーでも良くない^^)。前回はテキトーなヤル気無しインプレだったが今回はもっと詳しく見てみたい。詳しく見るとは勿論バラす事である(^^ 意外と高価だけど保証がないジャンク品なので躊躇する理由は無い。もっともこのラジオは方々でバラされているので今更見ても有難味は無いかもしれない。主に他のサイトと違うところの発見に努めたい。


★外観
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 数少ない売り物の一つであるAC100Vコネクタ。ホームラジオには必須だよね。この手のラジオは使わないときはコンセントから抜いておかないと微妙だけど電力を食うよ。


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 これで何かの節約になるのだろうか?品位が下がるだけのように思えてならない。実はここにホコリが溜まって、しかも掃除できないので困るのだ。


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 謎のアンテナスクリュー。これはRF-U80にもあったがアンテナ端子なのだろうか?ただ単に「アンテナを止めているネジ」と言う意味かも知れん(^^; バラす時の指示だね。


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 当該物件唯一の瑕疵。これがまともなら中古品で確実に売れたと思う(^^ 事実上ハンドルは使い物にならない。


★解剖
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 他でも解剖されているので特に面白くは無いが、他の人とHSDLの目の付け所は大きく違うのだ。ネジ5本で簡単に前パネルが開く。裏蓋はありません(^^


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 この大型スピーカーがこのラジオの音の良さに繋がっている。MWラジオの音の良さは低音の豊かさなので大型SPは必須だ。


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 ウワッ!またもや新手のオワタ・タイマーか?(^^; つっかえ棒よりはマシに見えるがピンが折れやすいのは間違いない。ここら辺は弄らないつもりだがメーワクな話だな。


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 左に電源が見える。この電源は他のラジオと同じくショボイがまあ仕方がない。ハム音が聞こえるような事は無いからこれで充分とも言えるが、以前よりノイズが増えているので対策したい気持ちはある。


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 ダイヤルは糸掛け。ネット上では安っぽいとか評判は芳しくないが筆者はそんなにキライではない。感触は安物ギヤより悪くないし。


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 アンテナスクリューはテレスコピック・アンテナの取り付けを担っている。接続が例のバネ仕掛けだった。これはキライじゃないけどU170の時より判りにくくなっている。組み立て時にはちょっと迷うかも。事実迷った(^^;


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 この個体のメインICはCAX1619BSだった。これはチョット意外。何故ならWeb上にある写真ではCXA1019Sだったからだ。ロットに依り違っているのだろう。RF-2400無印のICはCXA1619BSだったらしいので初期型が1619で後期が1019なのかもしれないな。


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 CFはマネ下ラジオではおなじみのLTP455Bだった。やはり1エレシングルでは満足のいく選択度は得られない。このラジオのクラスなら4エレ、最低でも2エレ∨SFU455B×2は欲しい。このラジオは改造可なのでいずれやってみたい。但し455kHzのIFTと10.7MHzのCFが密着しているので、広い左右のスペースに比して前後スペースが全く無い。


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 10φ×100仟膩燭FRAだ。この製品に性能の売りものがあるとしたらこれだけではないか。おなじみ精密計測(笑)では10.1φ×104mmだった。右はリンクコイルなのだろうが巻き過ぎじゃね?同調コイルは26.45mmなので0.25φとして105〜106回巻きとなる。リンクコイルは驚くなかれ60回巻き推定となる。普通は8〜10:1くらいなのだが高感度のノウハウなのか?もっとも巻き数推定は線径によって大幅に変わる。


 ワンチップICラジオに於いては感度を左右するのは50%はフェライトロッド・アンテナである。当然だが設計の優劣ではないので覚えておいてください(^^ 何しろFEはICの中で手を触れる事は出来ないのだから、技術者が優秀であっても自分の腕を見せる場所は皆無に等しい。CXA1019/1280/1619/1691系はFEが全部同じようなのでICの優劣も無い。

 にもかかわらず市販ラジオの感度差は機種だけでなく個体差も大きい。何故か?それは感度の残り50%が人手による調整の優劣で決まるからだ。人の手を介して行われたものは設計通りに行かない事が多い。更に今世紀の中華ラジオはアンテナコイルを固定して調整していないためアタリハズレが出るのは当然だ(注)。調整の合っていないスーパーヘテロダイン・ラジオは悲惨だ。調整不良のスーパーヘテロダインは感度だけで言えばストレートラジオの方がマシかもしれない。まあストレートラジオは選択度がザルなので同一線上で比較してもしょうがないけど。


 受信テストした時から確信していたが一度も開けられた跡が無いかった。調整も出荷時から全く狂っておらず再調整の必要も無し。イヤー気持ちいいですね〜。但し組み立てはやはり難しくて汗かいてしまった(基板の収まりが悪すぎ)。

注:例えばPVC=150pFの場合はコイルを製造段階で620μHに固定する。トラッキング調整は1MHzあたりでVCのトリマだけを回して調整すれば楽になる。全くデタラメな調整法だが出来あがりから推理した中華の調整法はそんな感じ。これって頭死老の調整法と同じだよね(^^ この場合は下請けのFRA製造工場のインダクタンスの合わせ方で感度のアタリハズレが決まる事になる。ちなみに620μHなら当たり!ってわけじゃないです。


★意外だったこと
 RF-2400Aはアナログ末期の一般用普及型としてはエース級の感度だが、それに見合わない選択度の悪さも定評がある。夜のカープ情報にドラゴンズ情報が殴りこんでくるくらいに悪い(^^; そんな訳でテストする前から選択度は諦めていた部分があった。

 ところが絶対受信できないと思っていた昼間639kHzのNHK静岡2が非常に良好というか無混信で受信出来る事が判った。1350kHzに1332kHzが混信するような低選択度のラジオなら639kHzはNHK東京1に飲まれるのが普通だ。それなのに全く混信しないというのはどういう事なのか。

 このことから導き出される結論は、このラジオは下の方に行けば行くほど選択度が良いという結論になる。この場合IFは関係無いのでRFの選択度が良いからだ。RFの選択度がIF以降にまで多少は影響を与えているのは理解していたが、実際にこうやって実例を見せつけられると実感せざるを得ないな。今回のテストの結論としてはRF-2400AのアンテナコイルのQはソコソコ高いということか。


★一旦終了
 当該品は以前書いた通り改造が自由となっている。このラジオは選択度に致命的な欠陥があるが改造するかどうかは未定である。CXA系はIFTがあるので自由度が無くてやりにくいのだ。その辺りを弄るのは2003系の方が良いな。

どーでも良いラジオ話

第2話「Panasonic RF-2400A」ICF-EX5の横に置いてあったラジオ


 北巡回で入手したAM/FMラジオ。筐体は可も無し不可も無しだが、筆者の好みを言わせてもらえば各社現行機種のようなオサレな筐体よりこのような地味で古臭いラジオが好ましい(^^ 買い物記事にも書いたがケースが割れているのでHSDL法ではケースの改造も可である。つまり中も外も改造可能ということになる。但し中華ラジオのような無駄なスペースは無いのでFカウンターやSメーターなどは実装不可能だろう。外部アンテナ端子を付けるくらいかな?眺めていて気付いたがWINTECHのHR-K7はこれを参考にしたデザインなんだな。SWが下にあるとか○パクリではないけど雰囲気がソックリ。どうせならダイヤルもパクれば良かったのにカネは掛けないのな。閑話休題、

 電源を入れたら受信しているのだが音が出ない。VRを回したら「始まりやがった!」この機種の持病とも言うべきガリオームである。放置が長かったのかVRのツマミを前後に少し動かしたら音が出た。これは粗ニーICだから当然と言えば当然の持病だ。で、一聴して驚いた。コイツやたら音が良いぞ。どうも最近中華ラジオに完璧に慣れてしまったのでハードルが下がり、このような普通の音が出て来るだけで驚いてしまう(^^; これは大型のスピーカーに依るところも大きいだろう。HSDLにある中華ラジオのようにスピーカーが小さければ、物理的に低音は出ないので深みのない平板な音になるのは当然だ。音質切り替えは当方が思っていたのとは全く違ってかなりの違いがある(効果が高い)。音質に関しては完璧にマネ下の大勝利だ。筆者はもし実用なら中華ラジオは選ばないでこちらを取る。このラジオはHSDLの物件なので実用しないし、音を出す時もイヤホンかレコーダー経由だろうから音質の恩恵を受けられるとは思えないが。

 気になるのはやはり感度や選択度だ。夜だったので上の方に回してみたが、当地の実用周波数である1200を超えた辺りの感度はER-C54/55Tと同等以上で悪くないどころか平均を取れば良い方だ。フェライトロッドアンテナは12儖未畔垢い討い襪里播然の結果か(交換の必要はなかろう)。但し選択度は一般ラジオとしてもギリギリ及第と言う感じで良くない。IF漏れも少なくない。選択度に関しては音との兼ね合いがあるのでわざと帯域を広げている部分もある。ある程度高音質を保った状態で高選択度にするのも不可能ではないが、そのためには高級フィルターを使わねばならず金が掛かる。このクラスとしては我慢しなければならない部分だ。安定度はアナログラジオとしては平均的で可も無し不可も無しと言ったところ。安定度の面では局発がPLLのラジオには勝てないのは最初から分っているので気にしない。では何か録音してみるか。


http://www1.axfc.net/u/3944065?key=kusiki1
 下端531kHz、中間1008kHz、上端1602kHzを受信してみた(注)。んー、これだと両脇が無いからあまり判らないけどやはり選択度の面ではヤバい。どう聞いてもこれは単板CFの音だな(^^; 感度は水準に達しており特に問題はない。


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 大サービスで周波数特性を後悔じゃなかった公開。白が音楽で赤がトークだ。面倒だったので全周波数をスイープしていないけど高域の参考までに。言うまでも無いがAMモードではこれより落ちる。20kHzの急激なカットは測定系のLPFの特性なので全く気にしないで良い。どうせお前の耳はそこまで聞こえないから心配するなジジイ(^^ 結論を言えば周波数特性を改良する必要はないという事だ。あとは帯域内で了解度を上げる工夫かな。

 感度は問題無さそうなのでCF交換で化けるかも。折角のアナログラジオなのだから少しは成長力が無いと悲しい。手応えとしてはもう一段上のステージはある。ブッチギリでクソの限界を突破していた小柄なF1691Mがあれだけ大きく成長したのだからガタイの良いこれはもっとイケる。格安のドラフト下位なのだからエースになれなくても中継ぎ50試合かローテーション谷間で投げてくれれば大成功(^^

 買い物評価は90点。おまけの選手としては活躍しそうな予感。

注:通常は531kHz=NHK盛岡1本局が95%、1008kHz=ABCラジオ本局が95%、1602kHz=75%がNHK甲府2本局でNHK福島2本局が20%程度(^^;


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