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主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

RF-P50

Panasonic RF-P50

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

埋め草?全く意味のないと思われた電解コン交換にも意味が有った!(^^


Panasonic RF-P50 過去記事

 電解コン交換はPC時代からのHSDLの華だ(タグ「コンデンサ交換」参照^^)。そのため特に意味が無くても交換するのだった。愛読者なら既にご存じの通り、本当の理由は余っている電解コンを有効に消費する為で、それをわざわざ記事にしたのは埋め草原稿にするためである。効果は無くともHSDLの内部的には全く無意味でもないんですね(^^


★電解コン交換
 少なくともこのラジオの場合は搭載されている全ての電解コンはいずれも耐圧には全く意味は無い。効いてくるのは容量だけである。アナログ低電圧小電流回路なので耐リプル等の性能も全く気にする必要はない。高周波スイッチング電源ではないので等価直列抵抗も気にする必要はない。使用されている小容量コンの耐圧が異様に高いのは、電解コンの製品ラインナップに元々それより下のが無いだけだ(注1)。


★AGC&AFC部分
C15:4.7μF25V→SEI UZ 10μF16V
C16:10μF16V→nichicon MF 22μF16V

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 これらはAMの時はAGCの時定数を決定するのだが、2つとも決定要因なのかどちらかだけなのか分らない。文章を真に受ければどちらも効くはずだが容量が違うのが気になる。もしかすると高度にシチュエーションにより切り替えているのだろうか?少なくともICの等価回路を見るとそんなに高度な機能ではないと思うが(^^; シロート用ラジオICなんだからそんなに無線機みたいに凝らないでしょ。

 一番困るのはこれがFMのAFCキャプチャー・エリアをも決定するらしい事(注2)。AMだけで定数を決定するとFMがヤバくなる可能性もある。がしかし回路図をよく見たらこのラジオΕ團鵑鵬燭盞劼っていないではありませんか(^^; つまりこれFMのAFCが入っていないんじゃないの?という事は付いている2本の電解コンはAMのAGCだけのための電解コンという事になる。そうと決まれば話は単純になるな。

 ただAGCだけだとしても電解コンが2本ある謎は依然としてある。それを知るためにあえて容量を両方とも倍増させてみる。もしヤバい挙動が出たらまた交換すればいい。そうすればまた電解コンを消費できる(^^

 それにしてもAFCが入っていないのは今気が付いたのだが驚いた。シロート向けでAFCを入れないメーカー製ラジオなんて存在するのか!何しろ今はFMだけでなくMWラジオでも入っているくらいだ。そう、「らくらくチューニング」等と称するアナログDSPラジオのAFCの事である。こんな驚きの事実が判明するのだから、一見無駄と思っていても改造してみるもんだねえ。

 …とこの記事を書いた時は思ったのだが、何しろ小容量なのでデフォルトのキャプチャーエリアでAFCが掛かる可能性は皆無ではないと気付いた。なので実験するまで結論は保留にする。


★Sメーター部分
C14:10μF16V→NCC 10μF16V(超古い^^;)

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 リファレンスと大きく異なるのが各社製品の回路。リファレンス回路だと無信号でも薄ら点灯してしまうし、少々の操作でチラつくし感触も良くないのだろう。もっと小容量にしようかと思ったが、同調フィーリングが変わるかも知れないので容量は換えない方がイイかな?でも古いのを使ったので変わってしまうかも。


★リプルフィルター部分
C19:セラコンのため放置
C20:10μF16V→nichicon MF 22μF16V

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 リプルフィルターは増量してみた。がしかしIC内部等価回路を見た限りではストックの10μFを越える容量は必要無いどころか4.7μに半減しても大丈夫そう。デジタルと比べれば立ち上がりの極度に遅い超小電流の回路だからね。にも拘らず倍増するのはただ単にやってみたいから。10μFと比べ22μFの電解コンが余っているというHSDL的に切実な理由もある(^^;


★VCCデカップリング
C21:220μF6.3V→中華固体電解 270μF6.3V

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 C21はVCCのデカップリングだ。リファレンスでは470μFになっているが製品では220μFになっている。どちらでも違いは無いだろうな。このくらいの消費電力だと470μFだと電源スイッチを切った時に消えるのが遅いかも?ここは試しに同容量の固体電解コンを使ってみる。もちろん効果を期待しているわけではない。例の中華固体コンを使ってみたくて仕方が無いのだ(^^ これは第二期HSDLの末期に入手したのでPC改造には間に合わなかった(注3)。

 固体アルミ電解を使用していると事情を知らん奴にバカにされそうだが、上記の事情なのであれこれ文句言うなよ(^^ この中華固体の外見が富士通に似ているのはFPの朴李だからだろう。ちなみに写真の赤い大きな東信製フィルムコンはAF出力に入っている0.1μFだ。恐らく同じ出力ラインに入っているL7と共にイヤホンジャックからの局発漏れ防止だが、後期ではサイズが半分以下になりR-P30のインドネシア製では同容量のMLCC(裏面C24)になっている(価格は1/10以下だろう)。この辺り長期生産だから地道にコストダウンが図られているね(^^;


★AF出力・カップリングコン
C23:220μF6.3V→nichicon PR 330μF6.3V

 AGCやAFCと違って殆ど変化が感じられないところ。このラジオに使われている安物小型SPのf0はどう頑張っても数百Hzだ。仮に超優秀と考えて200HzとしてもCCは100μ有ればそれで充分という事になる。低周波低インピーダンスと言うのが有ればいいのだが、オーディオ用がそれに当たるかな。

 実際の小型SPはf0が600Hzなんてのも普通に存在するくらいf0は高い。我がIC-○75のSPが酷いのは某所で暴露されているし(^^; つまりこのCC容量を大容量にして「低音が出た!」等と喜んでいるオヤジ&ジジイはスピーカーのf0すら知らないオーディオ弩シロートなのである。マジで聞こえたなら「幻聴だから取りあえず明日アタマの医者に行って来い」ってレベル。閑話休題、


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 このラジオは220μFなので容量的には充分だ(200Hzのリアクタンスは-3.62Ω)。内蔵SPなら多過ぎと言っても良いくらいだが、外部の優秀なヘッドホンを使う事も考えられるので容量はキープだ。もっともイコライジングで下も削られているので「オレの自慢のMDR-CD900STで聞いたら低音モリモリだぜ!」なんておバカな事は言わないで。シロート確定だ(^^

 さて何に変えるかな?サイズは6φ以下で高さも極力低い方がいい。容量は概ね220μであまり下回らない範囲。という条件でHSDLの資材担当に「早く消費してくれ!」と言われているモノ(^^;

NCC KY 220μF10V
nichicon PR 330μF6.3V
nichicon VR 470μF6.3V

 8φまで広げるとかなり一杯あるんだけど6φまでだとこの程度か。HSDLでは既におなじみの面々だ。上の中華固体でも良いけど、そこら辺に生息しているOS-CONバカと一緒にされるとイヤなので敢えて止めといた。この中だとやはり一番古いニチコンPRかな。これは悪名高き四級塩電解コンだが、当該品は終売間近の今世紀発売の対策品なので大丈夫。逆にHSDLでは爆発を期待して入手したら対策品だったのでガックリしたという苦い思い出がある(^^; 要するに使い道が無いのだ。


★NFパスコン
C10:4.7μF25V→Panasonic HB 4.7μF25V

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 これでフィードバックの時定数が決まるのだろうか?リファレンスと同じ4.7μFが付いている。容量の意味が解らないものは換えてみるのが一番だが自信が無いので容量は変化させない。その代りマネ下HBで低背化する。これを弄って悪名高き音割れが解消されるだろうか?いやそんな単純ではないか。


★RF・AFデカップリング
C7:10μF16V→SEI UZ 10μF16V
C8:セラコンのため放置

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 DCとテキトーに書いたが、この回路はICの定電圧回路から電源を貰っている重要部分だ。具体的にはRFの同調回路のターミネートとAFゲインのバイアスだ。これを切り離すのがこのコンデンサ。これはRFも掛かるので高周波特性の良いコンデンサを使用したい。

 という事で一瞬ポリマー・アルミ電解を使ってやろうかと思ったけど、太いのしか無かったのでインピーダンス規定されている通常のアルミ電解を使った。HSDLが始まった頃に入手したものなのでもう腐っている可能性も充分にあるが…。


★AFゲインコントロール部分
C11:→0.1μF50V→Panasonic HB 0.1μF50V

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 このICは以前から何度も書いているように音量調整はICのゲイン・コントロールとなっている。そのゲインVRの経路に入っているのがこれ。セラミックじゃなくて電解コンじゃないとダメなの?こんな小容量はもう日本メーカーではとっくの昔に廃品種になっているハズ。

 ここはマネ下HBで低背化してみた。ちなみに本当はこんなに高耐圧品は必要無い。これの1/10でも充分過ぎるほどだがこれしか無いのだ。


★残る問題点
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 モードスイッチのところの基板が腐食している。これはスイッチを汚い手・濡れた手で触るとなる状態だ。ただ濡れただけならこうはならないがマイグレーションも起るのだろう。他人から修理を頼まれたラジオならカネを取って徹底的に対策するが、この場合はHSDLの自家用ラジオなので放置する。改修するとオリジナリティが下がるからね!そんな事を言って実は面倒だからだが(^^;


★作業はかなり難航(^^;
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 でも初っ端はそこの部分の電解コンを抜くのだった。ランドが剥がれなかったのは奇跡に近い?しかしAFのCCのランドが浮いてしまった。もう換えないから良いけど。

 ちなみにハンダ付けしている時に不用意に裏蓋を置いたら、このラジオのストラップがハンダゴテに当たってしまい一部溶けた(^^; また組み立ての時にダイヤルの指針の突起が曲がって抜けやすくなった。元から重かったダイヤルに偶に指針が付いて来なくなるのだった(^^;; 何かもうコンデンサ交換で良くなった所よりその他の被害の方が大きいね…(^^;;;


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 このTUNE_LEDの実装が許せないレベルでヒドイ。この下の電解コンを交換したのだが接触寸前だ。ジジイが「エンパイヤチューブを被せろ!」と激怒します。ちなみにヤニで汚いのは元からだからね。掃除したいけど蝋がブチまかれているので無理。


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 事故発生もあったが交換したらディスクリ回りがスッキリしたなあ。この辺りは別にスペースに困っていないんだけど。なんかいつもながら銘柄やサイズ・形状がバラバラでカッコ悪いけど市場に出す製品じゃないから良いか。よく考えてみたら交換した電解コンの方が使用されていた中華電解より古いのもいくつかある。何かすげーバカな事しているような気が(^^;


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 肝心のIFフィルター回りはあまり変わらない。低背化したのは事実だけど本当はもっとスッキリさせたい。MLCCに換えちまうかなあ〜そうすれば表には何も無くなるし。しかし面倒を思うとヤル気が出ない。ちなみに純直流回路なのでMLCCの場合は容量は倍以上にしなければならない。


★交換してみて何か変わったか?
 AGC・AFC以外に効果を知覚できるところは無いだろう。で結果だがダイヤルを回した時にローカル局に差し掛かった時に一瞬強く同調LEDが光る不快な現象(注4)が減少した。さて二つの内のどちらの電解コンが効いているのだろうか?面倒くさいけど確かめるためにまた別の容量に交換する必要があるな。

=交換コンデンサ全リスト=
 元のモノは全部中華電解だった。

C 7:10μF16V→SEI UZ 10μF16V
C10:4.7μF25V→Panasonic HB 4.7μF50V
C11:0.1μF50V→Panasonic HB 0.1μF50V
C14:10μF16V→NCC 10μF16V
C15:4.7μF25V→SEI UZ 10μF16V
C16:10μF16V→nichicon MF 22μF16V
C20:10μF16V→nichicon MF 22μF16V
C21:220μF6.3V→無銘中華固体アルミ電解 270μF6.3V
C23:220μF6.3V→nichicon PR 330μF6.3V

 今回長年の宿願だったマネ下HBを漸く使用する事ができた。8年前にこれが福袋に大量に入っていたのを見た時は眩暈がした。アルミ電解の0.1μFなんて何処で何のために使うんじゃい!と思ったらICラジオの中に入っていたのだから分らないものだ(^^ まだ一杯あるので必要な人には差し上げます。ちなみにラジアルリードとして使っているがHBはSMD電解コンだ(注5)。HSDLブログではこのような使い方は普通なので知っているよね。

 中華固体アルミ電解も初めて使えたけど宝の持ち腐れだよなあ(^^; そう言えばこれDE-5000でESR計測したら日本製個体アルミとほぼ変わらなかった。そもそも固体電解なんてレシピさえ判れば作るのは簡単だから中華製造でも心配無しだ。迷っている人はドーンと使ってみましょうm9(^^


★取りあえず終了
 AGC効果を知るにはもうちょっと使い込んでみないとね。なのでR-P30と共にロードテストするしかない。読者には何も関係無いが福袋に入っていて不燃ゴミで捨てようかと思っていたマネ下HB0.1μFが使えて良かった。この手の面実装・通常アルミ電解コンは本当〜にゴミ!なんだよね。次回は恐らく最後のIF改良を行ないます。でも記事は正月には間に合わないだろうなあ…。


注1:カタログを見れば分る通り一般用アルミ電解コンに小容量・低耐圧品などは製品として存在しない。それ以下の耐圧では小型になり過ぎてアルミ電解コンとして製造できないのだと思われる。

注2:他に通常セラミックコンのC7がキャプチャー・エリアに関連する。このラジオは実装されていなかったけどね。そしてそれが「AFC無し」の根拠だ。がしかし上に追記したようにデフォルトの容量(=バリキャップの容量)で入っているかもしれない。

注3:270μFなのに220μFと同容量?等と疑問に思っている奴は愛読者じゃない。冒頭に過去記事全部読め!と言っているだろうが。親切にリンクを引っ張ってやる。

注4:マイク・コンプレッサーが発声の頭で一瞬しゃくるような現象(^^; 一瞬点灯するけど正確に同調しても光らない。突入電流の勢いだけで点灯しているんだね。

注5:SMDアルミ電解コンのラジアルリード使用法は昔ここに書いた。元記事は楽天に吸収されたHoopsのWebサイト時代からある(20年の)歴史ある記事だ(^^



HSDLの日常[20/10/28]

 ノイズは小康状態だ。SWはバンドによっては結構聞こえる時もある。MWは周波数に依って受信できたり出来なかったり。移動用で外部アンテナを付けられるラジオが欲しいなあ。


★受信ログより
 時間は全てJSTだ。リンクはいつもの通り全部同じ。

=5920kHz:Voice of Freedom (korean)=
 自由の声(と思われる局)を2020/10/22/17:30頃に受信。こんな所におったんかい!見つからんわけだわ(^^; 内容は音楽番組。ちなみに2020/10/22時点の対北地下局の周波数は以下の通り。もう変わっているかもしれないが±5kHz以内なので心配なし(^^
”Voice of the People”→3480、3915、3930、4450、6520、6600kHz
”Radio Echo of Hope”→3990、4885、6000、6250、6355、(9100kHz)

=7395kHz:生命之光廣播電台(中国向け中国語放送)=
 中国局ではなく”World Christian Broadcasting KNLS”のChinese放送だ。2020/10/19の22:00〜23:00の放送を受信。英語放送も勿論あるが時間を選ぶのが面倒なのと、いつも時間的に中国語にしか当たらない(^^; 中国向けの指向性は日本にも向いていて強力なのと正時から長々とISが出るので聞いた事がある人が多いだろう。アメリカ本土ではなくアラスカ送信で強力な時は国内局並みだ。R-1000+MLAだがER-C54Tのような最低ランクのSWラジオでも受信できそう。パラは9740kHzだがISが終わったところで止まってしまった。

 なお英語IDは”New Life Station”と出るが中国語は”生命之光広播電台”だ。優中部に受信音「風」なのを上げている奴が居たけどネット録音だった。こんなに耳立つISが入っていないのでおかしいと思ったがBCL受信機が写っていたから騙された。なお受信音は9740kHzのものであまり状態が良くない上に直後に切られた(^^;

=11905/15710kHz:中央人民広播電台・神州の声(台湾向け、客家語)=
 中国局でしかも中央人民広播電台だがメジャーではない。2020/10/17/16:30頃(たぶん^^;)の受信だが、トークの合間に生ギターの弾き語りでスタジオライブやっていてそれらの曲が言葉は解らなくても面白かった。覚えていたらもう一度聞いてみたい(放送時間は15〜18時)。客家語は資料に拠るが確かに標準中国語とは違っている。

 受信機はR-1000[2]+MLAだが指向性違いからなのか信号が中国局の割に弱く、バンドがすいている時間で25mbと19mbの割に受信は容易とは言えない。まあ筆者も強力な中国局だったら5秒と聞きつづけはしなかっただろう。なるべく良好な局を選んで聞くのがBCLで、わざわざ弱い局を選んで聞くのがDXと言える(^^ これはドグマ的に当て嵌められても困るけど。

=4888kHz:謎電波(^^; 中国軍用?(A1A)=
 4885→4890kHzに動いた時の希望のこだま放送を受信していると混信してくるモールス信号。受信したのは9月だがよく解らないので放置していたらここに周波数や内容は違うけど多分同じものを受信した人が居た。


★Panasonic RF-P50
 改造後からずっとロードテストを続けているが、受信テストでRF-P50で夜間に792kHzがほぼSSも感じられない状態で受信できた。他地方の人は「へー、あっそー。それって大した事なの?」と思うだろうが、練馬区西部・西東京市でポケットラジオで792kHzを受信するのは絶対に不可能と言ってよい。いやポケットどころか対象を市販ラジオ全てに広げてもかなりの高性能(高価に非ず)機以外はこの周波数を受信できないだろう。ラジオを回してAFNをFRAのヌルに入れてどうか?と言うところ。ただでさえAFNは他局よりもSSが汚いからね。やっぱり選択度は恐ろしく良くなっている。

 但し懸案の感度はだいぶ回復したとはいえ悪く、低感度では有名なOHMのRAD-H245Nと同等以下なのが悲しい。何しろアンテナの大きさ(=素質)はこちらの方が上なのだから負けたのは明確に恥だ。感度もせめてノーマルより一寸上くらいに改善したい。それと困ったことに以前から恐れていたIF漏れが発生してしまった。具体的に言うとAFNとTBSの周辺で発生しておりダイヤル位置に関わらず薄らと聞こえる(もちろん混変調などではない)。やはり容量を680pまで上げたのがいけないのか?でもAFN・TBS周辺ではノーマルでも漏れていた朧げな記憶もあるから単純に帯域外阻止性能が追い付いていないだけかもしれない…それはそれで低性能の証だから困るけど(^^;


★信号強度の経年変化
 年が経つにつれて放送の強さが変わる事があるのだろうか?もちろん送信所が移動したとか増力したとかは無しで。当地のローカルに限って言えば昔から序列はほぼ変わっていない。NHK東京の送信所が埼玉中部に移動したのでその分だけだ。しかしそれは地表波(と思われるもの)で伝播するローカル局だけで遠距離伝播ではそうとも言えないらしい。

 一番ハッキリ結果が出ているのは1431kHzだ。ここは当地ではGBS(ぎふチャン)一強なのだが、小学校〜高校1年生くらいまでのログを見るとWBS(和歌山放送)が圧倒していたようだ。その時は「海沿いだから距離が遠くても強いんだな〜」と納得していたのだが現況をどう判断したらいいのか?(^^; 確かに受信地は当時より2〜3km移動しているが現在移動受信すると半径5km以内ではGBSが圧倒しているのだから理由にならない。WBSの方がGBSより強い所なんてこの北多摩辺りには絶対に無いと思う。むしろ現在では難局の中に入れても良いかもしれない。

 もう一つは感覚的なものだが北の電波が弱くなったような気がしてならない。昔の北海道の電波はかなり強くて、バンド内も西よりも北が圧倒していた。冬の真昼間に北海道が聞こえるのは今も変わっていないが信号レベルが全く違う。昔はスピーカーで普通のラジオ放送として聞こえた覚えがある。現在でも西は弱いけど北の落ち込み方はその比ではない。TBC(東北放送)など夕方から朝までローカル並みに聞こえたものだが、現況は「5kWくらいしか出ていないんじゃないか?」と思うくらい弱い。BSN(新潟放送)も同じ。

 一度このような「昔と今の信号強度」調査をやってみたい。あいにく資料が散逸しているので誰かがログや録音テープなどで協力してくれないと難しいのだが。それにしてもホント何年やっても電波だけは解らない。確実と言えるものはもはや何も無いんじゃないかと言う気がしてきた(^^;

Panasonic RF-P50

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

CFW455HT相当品のチョー安易な損失補填に成功(か?)!その2


Panasonic RF-P50 過去記事

 前回はセコイアイデアを思いつき実行したが特に変化が無く失敗に終わった。果たして今回の容量変更で取り返せるのだろうか?もっともFE_outに最初からそのパワーが無ければどんなにリアクタンスを減らしてもダメだろうけどね(^^; もし失敗するとすればそれが理由だ。


★実装その2
 さあやり直しだ。こんなクソみたいなハンダ付けは二度とやりたくは無かったが、結果としてまともに動かないのでは致し方ない。次は330pFで行ってみよう。これもSMDタイプなんだよなあ。サイズは2012よりプロポーションの良い1608に変わるが、このテキトーなランドはプロポーションとかそんなものは何も関係無い!(^^;


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 前作業で既にランドは出来上がっているので直ぐに終わる。いよいよ小汚くなってきたが1608だと錫メッキ線でショートしたようにしか見えない(^^; けどちゃんと付いてます。

 次の680pFはラジアルリードなので楽になるけど本音はこの330pFで終わりにしたい。ハンダ付けの繰り返しは基板を痛めるからだ。HSDL公式的にはどーでも良い扱いのこのラジオでも壊すのは気分が悪い。安いものを使い潰す、なんて身も心もビンボーな考え方は筆者には無い。


★テストその2
 これでもう一度テストする。330pFという容量はストックの3倍だから変化して欲しいところだが…。まずはFMのチェックを行ない、IF発振など悪影響が無い事を確認したら次はいよいよAMチェックだ。

 …ノイズフロアが上がってIFゲインがアップしている。今までは微かにしか聞こえなかった765kHzのYBSがハッキリ聞こえる。ただR-P30はもうちょっと信号が強いが了解度はこちらの方が高い。S/N比が高い印象なのだ。ここまで感度が戻ってくればあとはアンテナ系で何とかなるかも。

 がしかし、何かこうシックリこないなあ。実はIF周波数が何となく合っていないようなので調べたら実に微妙な451kHzだった(^^; もっとキリがよいところで動いて欲しかった。帯域幅もリプルが有りあまりキレイではないっぽい。これは失敗ではないけど成功とも言えないような気がしてきた。何かブチ切れそうになってきたのでこうなったらもっと大胆に容量アップ、それでだめなら遂に禁断のIFTレスに挑戦するか?


★実装その3
 流石に3倍だと変化が見られたので次は更に倍増して680pFとなる。ここからはラジアルリードとなる。蝋で苦労しながら面実装ランドを作成した時間は無駄だったのか(^^; もっとも貴重なデータが得られたので無駄とも言えないか。


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 HSDLの有名な不良資産である680pFだ(^^; これは1nFと共に子供の頃に買ったのか貰ったのか?手に入れたのだが数量が合わせて数千個あった。当時会う人々全てにプレゼントして減らしたがまだ数百はあるだろう。回路に680pが出てきたら「部品を減らしたいんだな…」と思って欲しい。ちなみに半世紀経って今更気づいたが川端製だけでなく謎メーカーの小型品も入っていた。全然気づかなかった。


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 この基板であればラジアルリードが楽で良いわな。但し外すのはイヤなのでこれで決めたい。実は既にここではないけどランドが一つ死にかけている。クリンチしているので抜く時に引っ張られて死にやすいのだ。ゴミ実装しやがってクソが。ちなみに680pFの下に見える水色のがFMの3エレCF、その右の大きな黒い長方形がCFW455HT相当品(無銘)だ。当初は危ぶまれたがスペース的にキッチリ収まったのはめでたい(^^


★テストその3
 三度目の正直だ!これでもし不合格なら更に容量を増加する、流石に筒抜け気味の10nF以上の容量はFMの為にも付けたくないので次の1n(1000pF)でお終いにする。さあこれはどうだ?FMは問題無さそうだぞ。

 …330pと全然変わらねえな(^^; どうもこれ以上道路を広げても車の方にスピードを出すパワーが無いようだ。という事はこれ以上の容量アップは無意味という事になる。このまま引き下がっていいのか?ダメだと思います。

 恐らく読者は話を読んでいても全然実感が湧かないと思う。少なくとも筆者がこんな他人の記事を読んでこんな内容を書かれたら「何言ってんだコイツ?」としか思わないからね(^^ そこで未改造のRF-P50Aと今回改造のRF-P50でYBSをほぼ同時刻に受信して音にしてみた。時間差は2分なので同じ信号強度と考えて良い(いつもの通りリンクはどれも同じです)。


>ノーマルRF-P50A
0765_RF-P50A.mp3

>HSDL改造版RF-P50
0765_RF-P50.mp3

 RF-P50改の方は微妙に同調をミスっているのが判るだろうか(^^; SFU455では1kHz同調がズレても何も判らないがCFW455HTはハッキリ判る。ポケットラジオとしては超高選択度だけに同調は難しい。メーカー機がラジオを低選択度にする理由がこれでよく解る。このラジオで10秒以内にピッタリ同調できるジジイなんて多分この世にいないだろう。SW入れたばかりだと数kHzドリフトするし(^^;

 閑話休題、お聞きの通りノーマルの方が微妙にIFゲインが高い。ただ改造版の方がS/N比が高いのは事実。こんなモノなのかね?まだトラッキングが合っていないので正式評価はできないけど、選択度だけでなく感度の面でもノーマルを上回らないと気が済まない。取りあえずCC交換はHSDL評価では「あまり効果は無かった」という事になる。がしかし元に戻すのは面倒なのでこのまま行きます。


★続く
 次回はいつになるか分らないけど根本的に何とかする。その前に別の改造が入るかも知れないけど。

Panasonic RF-P50

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

CFW455HT相当品のチョー安易な損失補填に成功(か?)!その1


Panasonic RF-P50 過去記事

 これまでの改造で「市販ポケットラジオでは恐らく世界中探しても存在しないレベルで高選択度」になった我がRF-P50[1](注1)だが、やはり多エレメントCFの損失はカタログ予想以上に大きく感度が大幅に低下してしまった。前回調整し直してソコソコ実用範囲の感度になったのだが、改造前と比較してハッキリIFゲインが落ちているのが判るだけに気になる。HSDLはポケットラジオであってもローカル受信だけで満足はしないし、そもそもローカル受信だけで満足ならこんな高選択度は不必要!(^^; 何とかならないだろうか?それもIFアンプ追加とか面倒で無理な事をしないで。

 そんなある日、粗ニーICのリファレンス回路図を眺めていたらカネをほぼ掛けずに解決する方法を思いついた。上手く行くかは分からないけど、もしこれが成功したらタダ同然でしかも簡単にICラジオの選択度が向上できることになる(注2)。もしかするとHSDLにCFWバブルが到来するか?!ちなみに筆者は生まれつきギャンブル好きである事をお断りしておく(^^


★セコイ!CC容量増加作戦(^^;
rfp50_050
 このFE_out→IFT間のCCであるC12を大きくしたら損失補填になるのではないか?と言うのが今回の実験。CFW455HT相当に変わって増加した損失は-4dB程度だからその程度で取り返せるんじゃないか。C12の455kHzでのリアクタンスを計算してみると、

100pF:-3498Ω
150pF:-2332Ω
220pF:-1590Ω
240pF:-1457Ω
330pF:-1060Ω
680pF: -514Ω
820pF: -427Ω
1nF: -350Ω
*−は形式上の符号

 上の容量はHSDL所有のSMDを含むMLCCから選んだ(注3)。あまり大きく数値を変えると何処かに弊害が出るかもしれない。何しろここまではAMとFMは共用なのだ。まずは悪影響がまず無さそうな150pで行こう。それで変化が見られなければザックリ半分ずつ減らしていく。自分で言うのも何だけどスゲー超テキトー思考。


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 こんな感じになりますね。これが失敗したらいよいよジェネリックなIFアンプを製作する覚悟を決めねばならない(注4)。


★実装その1
 実は150pFのMLCCはSMDなのだった。このラジオの元から付いているパーツはアキシャルリードなので普通にやったら付かないのである。何しろタダの基板ではなく蝋でベタベタ汚れた基板のハンダ付けだから腕達者な人ほど困難は想像できると思う。まあこの記事みたいに面実装使わなければ簡単かもしれないが…そりゃそうだ(^^;


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 現実のC12はIFTの真横にある一見抵抗のような奴だ。カラーコードは茶色・黒・茶色で101となり100pFで間違いない。但しこれはラジアルリードだけど今回付けるのは面実装なのよ。何しろHSDLを始めてからラジアルリードの単板セラミックコンを使うのは初めてに近いくらいなので都合のいい値を所有していない。


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 しかしSMDのMLCCならこの辺りは小刻みで所有している(^^ 150pFは2012で所有していた。このように部品を準備する時は紙に貼っている。何しろこのMLCCは名前の通り2.0×1.2mmサイズなので油断するとすぐにどっか行っちゃいます(^^;


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 外したセラミックコン。抵抗のような形をしていてカラーコードも全く同じだ。これで101を表している。


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 外したらまずは片側にリードを立てる。例によって基板上からホールを伝って滝のように流れ込んでくるパラフィンとの戦い(^^; 面実装ではこのようなものは超有害なので必死で蝋を除去する。面倒なのでスッポンで蝋を吸ってみたがあまり効果は無かった。但し蝋を極度に除去すると局発コイルを覆っている蝋が無くなりFMの安定度に影響が出る可能性もある(注5)。


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 リードが立てば割と楽にこのように加工できる。このように2012用のランドを作成するのだ。


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 別角度。これならハンダ付けできそうな気がしてきただろう?(^^


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 表側は不具合が出ないように処理しておく。伸びていると発振の元だしどこかに触る。


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 多少ブサイクになるが実装はこんな感じになる。もはやこれはビデオカードの世界だ(^^ 昔のHSDLは真面目にやってたね。


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 別角度。電気的には完璧に実装できた。外見的にはブサイクだけど(^^; フラックス掃除は蝋が有機溶剤を弾いてしまうので出来なかった。このままジャンクに流したら、裏蓋をを開けたジャンカーが「アッ部品が付いていない!」と一瞬驚くかも(^^

 どうせなら完全に面実装にしてもらった方がリワーク(特に外すのが楽)と部品調達が楽だからいいな。中国ではもう20年以上も前に面実装主体に移行している。なまじ歴史があると世代交代が遅れるという事か。もっとも今からラジオの中身を変えられてもHSDLには何のメリットも無いのだが。何しろ新しいラジオ買わないし(^^;


★テストその1
 さて感度が上がったかな?それ以前にまず粗ニー系ICのラジオはMWを弄った場合でもFMをチェックする必要がある。何故ならFE_OUTの信号はAMとFMを共用しているからだ。このため455kHz系統を弄るとFMが発振する時がある。その際は大概同調ランプが付きっぱなしなので発振しているのはIFだろう。だからまずFM側に影響が出ていないかまずチェックする必要がある。上で容量やリアクタンスを気にしていたのもそのためで、何でも自由に弄れるわけではないという事を忘れないようにしたい。

 さてFMが正常だったのでMWテストしてみた。フロアノイズは全然変わらない(^^; S/N比の関係で上がっていて気付かないのかも知れないと思い、念のためにわざわざ東所沢でフィールドテストをしたが比較対象の兄弟機に完敗した。もっと一気に増やさないとダメみたいだ。次は220pFを飛ばして330pFで行くか。


★次回に続く
 途中だけどちょっと長くなってきたのでこれで締めて残りは次回に回す。はたしてセコイ作戦は通用するのか?刮目して待て。


注1:ご存じの通りRF-P50とR-P30は合わせると8台以上(不明^^)ある。加えて教科書通りでヒネリが無いため弄りやすい事もあって好んで弄っているわけだ。

注2:タダ同然というのは部品を大量に所有しているHSDLの話だ。CFW455HT互換品やCCに使うMLCCはマジで売るほどある。しかもこれらは使用法が限定されラジオ程度にしか使えないという条件付きなのだ。これはもうウンコラジオに入れるしかない。

注3:元々はPCマザーボードの電源を改造した際に位相補償する為に使用したもの。だからこの近辺のMLCCの容量が普通の人では有り得ないくらい異様に刻んでいるのだった。位相補償は計算値はほぼ通用せずカットアンドトライで決定する。例えるならタペット調整をシムでやっている雰囲気がある。この例えでは解らんか(^^; 今後もう位相補償は行わないだろうから早いところ何かに使いたいのである。

注4:超小型にするために面実装にして2僉1儖未砲靴燭い、IFは足を延ばすと即発振とまではいかないが強電界ではローカル局の飛び込みもある。空中配線はカッコ悪いし困ったね…IC化したい心境だ(^^;

注5:もしこの蝋が重要ではないならコスト的に真っ先に切り捨てられるはず。前世紀から変わらず使われているのは費用対効果が高いからに違いない。ちなみにこの覆いに蝋の代わりにホットボンドを使いたくなるが、ボンドは吸湿性が非常に高くこの目的には逆効果になるので絶対にやってはいけない。実は昔、筆者がこのアイデアを実行しようとしてハタと気づいた(^^;



Panasonic RF-P50

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

CF交換の後日譚その2(^^;;


RF-P50過去記事

 HSDL改造機のRF-P50改だが、455kHzのCF交換でIFゲインが落ちてMW感度が非常に悪くなったと思っていたが、7月に確立した方法で計測したら何と上から36、41、35cmとよく揃っている事が解った。もしかするとノーマルの時より調整した分だけバランスが良いかもしれない。この感度は安物ポケットラジオの標準で実用は出来るレベルだ(DXは難しいが^^;)。

 感度があまり落ちていない理由は、恐らくIFのノイズが減った事でノイズフロアが下がってギリギリまで認識できるようになったからだろう。これまで感じた低感度というのは内部ノイズが下がった事に因る筆者の耳の錯誤だね。いやー耳って本当に感度評価の役には立たないんだな(^^; 早いところミリVMを復活させなくては…。

 一時は外そうと思ったCFW455HT(相当品)はリードを短くしてこのまま使う気になってきた。それと同時に6エレのCFWは普通のICラジオのSFU455と交換しても何とか大丈夫という実績になった。こうなったら付けられるスペースのあるラジオには全部付けちまうか?それとIF一段追加すればおバカなCFW×3もあり得る。18エレCFの中華安物ICラジオというのも気持ち悪いけど試してみたいね。CFが一段のラジオ・Rxでは絶対に出せない選択度を発揮するはずなのだが。

 でもその場合、このRF-P50で気になったダイヤル操作と安定度の問題は付いて回る。このラジオは同調に名人芸が必要だから(^^; 今度このCFW455HT相当品を付ける時はRF-P50のようなポケットラジオではなく、ある程度ダイヤルの確りした大型ラジオにしようと思った。HSDLにも候補は一杯あるよね?F770ZとかF620Zとか…。


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 RF-P50の方は「善は急げ」でCFの線を切り詰めてみた。背の高い二つの電解コンを交換する必要があるかと思ったが、無理やり押し込んだら何とか隣のIFTと同じ高さになった(^^ 蓋も完全に閉まるようになったのでOKとする。前回気になったIFの漏れは現状では気にならない程度に収まっている。今後は配線が長くなるようならシールド線を試してみたい。


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 おまけでRF・IFも含めた総合的な周波数特性を計測してみた。有効なのは10kHzまで。昭和時代のトランジスタ・ラジオを思い出す特性だ。選択度は安い通信型受信機に匹敵するのだからこの音質は上々だ。


 取りあえずこのRF-P50は実用できる状態になったので暫く使ってみたい。次回があるとしたらIFではない部分を弄ってみたい。いやまだ弄る所なんて一杯あるんだよ。流石にDXは諦めるとして他の部分でね(^^

Panasonic RF-P50

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CF交換の後日譚(^^;


 前回CFを付け間違えたせいで?感度が激落ちしたRF-P50だが、CFを逆に付けたくらいでここまで感度が落ちるのはおかしいと思いIFトランス調整をやり直した。そうしたら相変わらず感度は最低クラスに低いもののローカル程度は普通に受信できるようになった。但し懸案の二等ローカルは下の方の静岡2、名古屋1、YBS、静岡1以外は受信できずやはり感度は低いようだ。

 それよりも更に致命的な欠点を発見してしまった。以前から気になっていたIF漏れである。具体的に言うとダイヤルがバンド中何処にあってもTBSが薄らと聞こえる(^^; これはウザい!ラジオの方向に依るので部屋の真ん中等の電界強度の低い所では漏れないようだ。これはどういう事なんだろう?リードが長過ぎるからそこで拾ってストレートラジオと化しているのかな。にしても普通なら当地はTBSよりもAFNが入るはずなんだよね。ひょっとして周波数特性が出ているのだろうか。ちょっと解らなくなってしまった。取りあえず次回こそはリードを短くする工夫をしたい。


>夜間受信1431kHz
200617_2222.mp3
 何とか聞こえるようになったので、夜間に「安物ラジオの選択度の壁」とも言うべき1431kHzを受信してみた。感度が低過ぎてよく判らないけどGBSだろう。お聞きの通りRFの混信はSSですらあまり感じない。アナログラジオでこんなに選択度が良いのは市販品ではICF-EX5等ごく少数の高性能機(高級・高価に非ず^^)だけだろう。それもそのはずCFW455HT搭載なのだ(^^

 それと同時にダイヤル合わせが非常に難しくなった。改造して何から何まで全ての面で良くなる事はあまり無い。殆どの改造は何らかのリスクがあり、この場合は使い勝手が悪くなってしまったという事か。当初の予想通りCFW455HT(注)はやり過ぎで、筆者の意見としてはこのラジオに似合ったCFはPFBのような小型2エレか、R-P30で好結果だった東光CFA455L02くらいではないかと思った。高選択度化はダイヤルの良い安定度の高い受信機で行なおう!というのが今日の結論(^^


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 現在はこうなっている。目障りな?黄色いリード線がFMアンテナである。FMの改造は本当に成功だった。帯域が変わっていないので音に影響はないし、感度が下がるほどの損失も無い。選択度だけが向上したわけで害はなくメリットだけと言って良い。もっと早くやるべきだったと後悔しているくらいだが、考えてみればFMラジオを扱い始めたのは最近なので仕方がないか。


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 裏面。電池ボックスの蓋が無いのはRF-P50Aに取られたため。裏蓋が完全に閉まっていないように見えるのは大型CFが収まり切らないからである(^^;

 次回はリード線を短くしてCFをもっと基板に近づけたい。そのためには恐らく電解コン交換を行なわねばならない。それで裏蓋も閉まるようになりIF漏れも無くなるだろう。FMアンテナ問題はまだ解決していないけど、CFのリード線を詰めて一応完成という事で。この改造ラジオはバランスが悪くて完成度が低いけど、CFの損失も判ったしCXA1019SのIFゲインも判ったのでHSDLとしてはノウハウは得られて有意義だった。このノウハウは量産機?に活かされるだろう(^^

注:このCFは実験結果に拠れば2段重ねると819kHzのNHK長野1が何とか聞こえる。もちろんFEの感度が充分に確保されている前提だが。但し損失は大きいので2段だと6dB以上のゲインを持つアンプが前・後・間どこかに必要となる。


Panasonic RF-P50

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Panasonic RF-P50無印を改良する(^^


Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50

 前回まででノーマルで出来そうなことは全てやってしまったようだ。MWの感度はやっぱり上がらなかったし(^^; FMは選択度が圧倒的に不足でこれ以上一歩も進めないところまで来ている。いよいよ改造する日が来たようだ。今までのようなセコイ改造ではなく根本的∧決定的な改造で結果を出すのだ。それにはまずIFフィルターの交換だ。


★FM調整箇所
 前回詳しく書けなかったFMの調整箇所だが一応書いておく。しかし特に異常が無ければ弄らない方がイイと思う。新品及びそれに準じるモノの感度に関しては殆ど上がらないです(^^; 弄らねばならないのは明らかに頭死老がメチャクチャ弄った奴だけだ。


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 このアンテナの傍にあるL1、L4はバンドパス用なので触ってはいけない。触っても感度は上がらないし変わったとしても悪くなるだけだ。実はこれ有っても無くても大して違いは無い程度の存在である。複数の中華ラジオがこれを廃止してコンデンサ一つで済ませている。ダミーアンテナかよ!(^^; 高級品は出来合いのBPFを入れているのはRF-U170で見た通り。あれはTVバンドもあったからね。


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 トラッキング調整で動かすのはこの蝋に埋まった赤色のL2である。既に工場での調整で動かした跡があるが、これを伸縮させることでインダクタンスを可変するのだ。インダクタンスはコイルを伸ばすと下がり縮めると上がる。形を崩すことになるので慎重にやらねばならない。慣れた人でも非常に難しい。


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 このLがOSC用のコイルだ。隣にある黒いコアのT2はディスクリミネータである。なおディスクリミネータの調整は難しいので通常は触らないこと。少なくとも耳では完全調整はできないからね。無調整のCDと比べると面倒くさく感じるかもしれないが、筆者個人としては完全にピッタリ合わせられるのでこちらの方がイイ。CDはアタリハズレによってズレてしまって直せないので気分が悪いよ。ちなみにCDは個別IC専用なので基本的には違うIC用のは流用できない。ムラタでは末尾の数字記号が適用ICを表している(中華はテキトーだと思うが)。


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 PVCのTCは右がMWのOSC、上が同じくMWのANT、左がFMのOSC、下がFMのANTである。PVCを見た瞬間に判るように訓練しましょう(^^ もっともこれはミツミの話で他メーカーだと違うかもしれない。


★IFフィルター全交換
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 この製品は2012年01月27日製だが部品が全部クリンチしてある…昭和時代のブランコ式ディップ槽かよ!(^^; ひょっとして「信頼性が向上する」とか思ってわざとやっているんだろうか?一部だけ信頼性を極度に上げても全体の信頼性は変わらない。弱い部分がより強調されるだけだ。この製品はどうせアンテナが折れて爪が割れるのだから(←バカにしてます^^)。何事もバランスが大事である。

=AM455kHzフィルター=
 何とAMにはICF-EX5と同等の6エレCFを搭載する。これは言うまでも無く超高性能で、ICF-EX5の側波帯同期検波もCFW455HTのシェープファクタなくしては成立しない。驚け、そして跪け。

=FM10.7MHzフィルター=
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 FMは現在のところあまり力が入っていない。しかもこのラジオは上でAMのデカいフィルターを載せてしまったのでスペースが無い。2〜3エレの自作品を載せようと思っていた筆者にとっては不利な状況だ。仕方なくこのラジオには出来合いの3エレを載せる。


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 まずはFMのCF除去。難しい。何が難しいって、温めて抜くと上から大量の蝋がドバドバ流れ込んでくるのだ(^^; 次にハンダ付けできないじゃないか。


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 AMのCFも除去。こちらはクリンチしていなかったので楽だった。


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 ハンダ付けしてみた。穴に詰まった蝋を除去するのに時間が掛かったが大丈夫だった。


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 FM用の青い奴は小型だが内部はラダーではない特殊な3エレで、選択度はSEF10.7標準品の倍くらいの性能(注)である。もっとも帯域幅は230kHzと殆ど変わらないので±0.1MHz隣のチャネル分離にはあまり効果は無いかもしれない。FMバンドに於いてはMWと違ってスカートだけでなく頭もキレないと選択度は上がったように感じない。これはFM用のCF製品の帯域幅が放送の占有域に対して広過ぎるからだ。もし選択度だけを考えるならば帯域幅は110kHzで充分だ。それでデビエーションで飛んでしまう事は無い(FM東京はSメーターを見るとかなり怪しいけど^^;)。実際は単エレメントだと帯域が山型なので110kHzでは恐らくダメで、最低でも150kHz程度は必要だろう。閑話休題、このフィルターにより、安物のFMラジオではよく有りがちな「何故か1MHzも離れたローカル局のカブリ」などが無くなるはず。これは混変調などではなくIF漏れ(ブリードスルー現象^^)の一種だ。


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 AMのは何でこんなに脚を伸ばしたの?実はスペースが無いだけでなく外す時はちょん切るつもりなので長くした…が失敗だった。実は少々発振気味だ(^^; このCFの-6db帯域幅は6kHz以上、選択度は±9kHzで-50dB以上となっている。ムラタのHクラスは帯域幅は公称より広く、大体7kHz弱だった。末尾がHTなので帯域外のスプリアスが無印より10dBくらい少ないらしい。ICF-EX5のも末尾がTだったと記憶している。とにかくこの貧相なラジオに載せるのは馬鹿げていると言うか「完璧に分不相応」の高性能CFであると解ってもらいたい。ちなみに後ろに見える黄色いリード線がアンテナ端子だ(^^;


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 今日交換した部品。たったこれだけで一時間も掛かってしまった。クソが。

注:このCFはモノリシックみたいな構造だと思う。この場合は標準が単体-20dBに対しこれは単体-40dB減衰する。

★AM結果・大失敗(^^;
 ギャー!感度が異様に落ちてしまった(^^; 挿入損失を甘く見たのか?計算上はイケると思ったんだがなあ〜。少なくともCD2003GPならイケたはず(^^;

=CFWS455HTの規格(括弧内はTyp)=
-6dB帯域幅:±3kHz以上(±4kHz)
選択度:±9kHz離調で-50(75)dB以上
挿入損失:6(2.0)dB
入出力インピーダンス:2.0kΩ

=LTP455Bの規格=
-3dB帯域幅:9.5±3kHz
選択度:-9kHz離調で-5dB以上
選択度:+9kHz離調で-3dB以上
挿入損失:最大5.0dB
入出力インピーダンス:3kΩ
*これは全てIFTを伴わない場合のデータ

 フゴ?挿入損失に大した違いはないぞ。何でこれでまともに動かないのか分らなくなってきた。で、もう一度CFをよく見たら入出力を逆に付けていた…FMと反対向きなのを忘れていたよ。もうハンダ付け道具を片付けてしまったので次回に修正する。もしかすると正しい方向ならまともに動くかも!ワクワク。それでもやっぱりリード線は短くしよう。見た目があまりにもバカすぎるからな(^^; ブサイク∧無教養な改造は知的レベルを疑われかねない。


★FM結果・成功!
 FMは成功だ。バンドを切り替えてダイヤルを回した途端に、今まで経験の無いくらいのキレの良さに気づいてしまった。以前は聞こえる局が全部繋がった感じなのが、この改造版は色々なところにノイズのスキマがある。感度が上がるとそこに別の局が聞こえてくるのだろう。上のAMで失敗した?挿入損失も問題無いようだ。もっともカタログデータでは損失は両CFほぼ同等なのでそれはテスト前から判っていた。FMのCF交換は狭帯域でないと意味が無いかと思っていたがそんな事は無く、多エレメントに変わったのをハッキリと体感できた。今すぐ手持ちのラジオを全部交換したくなったが、150kHz狭帯域CFのテストがまだなのでそれは止めておく。

 懸案の85.4MHzの東久留米はクリヤーチャネルにはなったものの感度が足りなかった。85.1MHzのさいたまは完全に分離できているのであとは感度次第だ。リード線部分に手でホイップアンテナを押し付けたら微かにではあるが聞こえているようだ。現在当地では雪が降っているのだが何か影響はあるのだろうか。

 テキトーに上のすいている方にダイヤルを回していたら、87.3MHzのREDS WAVE(16km)らしき局を発見。もっともこの局の周りは殆どクリヤーなので感度さえ足りていれば普通にポケットラジオでも受信出来ておかしくない(今まで受信できなかったけど^^)。これもホイップをリード線に押し付けて漸く受信できた。この辺りで上のAMほどではないがダイヤルを合わせるのがシビヤーになっている事に気づく。この辺りは選択度とトレードオフの関係なので多少は致し方ない。いつもは嫌っているAFCの有難味が感じられるかもしれない。

 選択度が大幅に上がった為に感度の不足を痛感するようになった。以前は感度など気にもしなかったのだから変われば変わるものだ。恐らくここから改造の無間地獄が始まるのだろうが、それほど狭帯域ではないので恐らくテレスコピック・アンテナ+αで充分だと思う。RFアンプも勿論不要だ(^^ あとはアンテナを何とかしなければなあ。付けるつもりだったのだが不要な1m程度のリード線が発見できなかったので付いてないのね。


★続く
 やはりここ東京に於いてはFM選択度の改良は劇的な効果があるのだ。しかも中帯域の多エレメントCFが充分に効果がある事が判った。昭和時代に高級ラジオやチューナーの中・広帯域多エレメントが特に効果を感じなかったのは当時は局数が少なかったからだろうね。1978年生まれのICF-6700や同じく70年代生まれのクーガシリーズに搭載されていた6エレCFに漸く時代が追い付きてきたと言える(^^

HSDLの日常[20/04/09]

 突然だがHSDLは近々移転する事になりそうだ。今まで冗談のように書いていた階下のババアの電波のお陰で実験研究が二進も三進も行かなくなったので、契約が切れる今季に当地での活動続行を断念したのだ。それなりに努力はしてきたのだが、こればかりは相手がある事なので当方の努力だけではどうにもならない。最悪、移転先でも更に酷いノイズが出る可能性はあるが、物件を見学する際にチェック用ラジオを持って行こうと考えている(^^

 移転の際は現在の荷物を全部持って行くわけにはとてもいかないので、フィルム写真の一部と実用以外のPC系を全部を破棄させられる事になるかもしれない。もしそんな事になったらPC記事は今後書かれる事は無いだろう。もう殆ど居ないとは思うがPC記事の再開を待っていた人には非常に申し訳ないが、もしそうなったら階下のババアでも恨んでもらう事で許していただきたい(^^; 移転に関しては前回移転から10年という事で潮時と言えるかもしれない。

 HSDLという名称もあまりにもかけ離れたら変更するかも知れない。花小金井、保谷、東久留米、東小金井などでも同じ名称が使えそうだが、池袋線沿線にはあまり行きたくないので花小金井と東小金井くらいか(^^; まあそれは冗談としても今回は東伏見だけでなく少々手広く候補を上げているのでだいぶ遠くに離れる可能性は低くない。今回は場所よりも物件で選びたいから。さて次はどこで活動するのだろうか?Hの付く地名で誘致してくれるところは無いか?(^^

 ついでに言うと4〜5月にかけて活動がストップするので、何時になるかは不明だが記事が一ヶ月程度止まる可能性が高い。移転先でのインターネットも開通が不透明なのでなおさらだ。…なんて2月に書いていたら緊急事態宣言なんて出ているし!(^^; どうすんだよ契約切れなのに(正確には5月31日まで)。


★Panasonic RF-P50
 の後日譚と言うわけではないが、まだ改造は始まっていないのでちょっと気になったところを修正する。

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 この部分だ。電池の+線とアンテナ接続用のバネの根元が接触していた。電池のプラス側を触ったら感度が上がったので気づいた(^^; コイツはアンテナが付いていないので影響が大きかったのだ。

 恐らくヒューズに引っ掛けることで線材に掛かるプレッシャーを軽減しようと思ったのだろうが、筆者はRF系人間(笑)なので線材のプレッシャーよりアンテナ系の悪影響を恐れたのだ。FMなら1〜3pFでガンガン繋がるからな。まあ次回改造でこのバネは永久にお別れになるのだが。

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 という事でヒューズに引っ掛けていたのを止めた。+線は他にも電解コンの隙間にも挟まっているから大丈夫だと思う。さてこれで本格的にアンテナかアンテナ端子を付けねばなるまい。テレスコピックアンテナでここに付きそうなのは無いから諦める。ワイヤーアンテナかRCAアンテナコネクタだな。どっちもカッコ悪いけど…(^^;

 次回Δらは改造に入ります。まずはCF交換からだが色々と問題があってな…(^^;


★HOで買ったVCたち
 先日の西巡回[20/03/01]で釣った大物VCたちをチェックしてみた。

=NAGAYAMA製ラジオ用2連=
2ren_vc
 ありゃーこれダメだわ。ここの部分にあるはずのタブ(アースリード)が無い。チェックの時に気づかなかったよ。これが無いと接続ができないばかりか、下手するとローターがフレームに接触しないのでは…と思ったが何とか軸が接触しているっぽい。容量は最大450.3pFで最少が28.1pFだった。浮動が大き過ぎるのはアースリードが無いからではないだろうか?

=無銘チューナー用3連=
 これは最大容量が340pFの奴だな。実測最大は341.6pF、最少が9.7pFだった。完全に使える。

=英国製?巨大4連=
 これはかなりの大物だがローター側の繋ぐところが当初判らずに探してしまった。ネジ止めするのかと思ったらちゃんと一か所だけ正式に繋ぐ場所が有った。最大はだいぶ大きく544.4pF、最少は意外に小さく8.8pFだった。昔は最少容量が小さいのを筆者は「キレが良いVC」と呼んでいた(^^

=片岡製タイト2連=
 これも正常動作が期待できる一品だが、最大が442.1pFで最少が12.3pFだった。やはり正常だね。何か昔高価だったステアタイトで勿体なくて(ベークで充分な)受信用にはしたくないが送信はもうしないからなあ(^^;


★SONY ICF-6700
 突然こんな場末で地味に連載が始まる(^^ このラジオはICF-6800と共に筆者のSONY製BCLラジオの双璧だったのだが、6800の方が例のPLL腐り(本当はOSC腐りだが)のためにSWが受信機出来なくなったので事実上は唯一のまともの動作するラジオである。早いところ6800と2001を直さねば…閑話休題、

 このラジオは現在のところあまりMW感度が高くない。正確に言うと1MHz以上の高い方の感度が良くない。上の方では1458kHzのIBSや1530kHzのCRTですら危ういのだから「振り向けばポケットラジオ」である(^^; 調整が狂っているのだが、上の方だけなので例のインチキ修正が使えるかもしれない。カバー範囲は変わっていないし。

 そのような低感度や調整の狂いが影響しているのか、このラジオの相互変調は変わったところに重点的に出る。具体的に言うと666/927/1026kHzの相互変調御三家(^^; はかなり少なく嬉しいが、代わりに他のラジオでは非常に少ない576/711/855kHzに出るのだ。加えて996kHzに何故かTBSのスプリアスが出る。これは局発のスプリアスなのか?これらの評価はトラッキング調整終了後にもう一度してみたい。

 このラジオのフェライトロッドは結構大きいので完調であれば感度は高い筈だ。MWだけなら6800と同等である。どちらも高周波増幅一段付きのシングルスーパーだ。455kHzのIFフィルターは製造番号が30000以下の6800無印と同じでCFU455+CFT455(IFT兼)だ。FMは2エレ×3で、この部分だけは2エレ×2の6800に勝っている。これは6700のSWのIFが10.7MHzだからだろう。但し製造番号30001以降の6800AになってからCFW455+CFU455(10エレ)となり全く敵わない(注)。FMは相変わらず勝っているが。ちなみに6800のFMフィルターを6700と同等にするには、C58を抜いて2エレCFに交換すれば合計6エレになって同等だ。6800AもFMフィルターは同じなのでこの改造は有効だ。もっともFM用の2エレなんて2020年現在は入手は絶望的だが、オークションなどで出てくる可能性は絶無では無かろう。10.7MHzの2エレCFで中華製は無いかもしれない(今まで見たことが無いので)。

 現状はAFフィルターアンプの切り替えの部分が腐っていて、ときどきモード切替後に音が出ない場合がある。イコライジングは何故かAMナローとSSB/CWが同じフィルターに通るようになっている。つまりAMワイドだけフィルターアンプを通らない。これって何故なんだろうか?昔のラジオ本に「サイド混信が気になる時は高音と低音を切れ」って書いてあったのを忠実になぞったのだろうか?そのお陰でAMナローは音が悪い。いずれこれはフィルターアンプを通らないように改良したい。配線を繋ぎかえるだけなので簡単だ。何しろAMナローフィルターと言っても帯域幅6kHzのやつ(4エレのCFU455H)だからこんなに音が悪くなるのはおかしい。筆者個人としては選択度はこれら姑息な手段より正攻法のCF交換で解決したいと思うからである。

 もう一つこのラジオの持病の一つであるバンドスイッチもやはりイカレテきている。SW1までは良いがSW2とSW3に入れるのは相当の忍耐を強いられる。これはSWだけでなくOSCも弱っているのだと思う。何しろこの辺りは殆どが劣化の激しい2SC930だから。いずれ2SC930は全交換せねばなるまい。

 ちなみにこのラジオを「ICF-5900がデジタル化したもの」とか掲示板で書いている人が居たがとんでもない。ブロック図を見れば分るように全然違うし、回路に至っては共通点の方が少ない。例を挙げればICF-5900にはAMモードで高周波増幅は無い。CFはCFT455対CFT455+CFU455なので選択度も比べるだけヤボ。恐らくIFが10.7だから同じだと思ってしまったのだろうが、5900は限りなく普通のトランジスタラジオに近く、6700は通信型受信機に近いです。つまりお互い完調であれば比べ物になりませんです。

注:なぜ6800無印のCFT455+CFU455が6800AのCFW455+CFU455になったか?もちろんグレードアップの意味もあるだろうが、それ以前にCFT455が製造中止になったからだと思われる。このような変更はロングセラーにはよくあり、ICF-EX5のMK2もそれと同じ状況にあった。という事は6800無印のCFT455をAに使われているCFU455に交換すれば6800A相当になる。もっともCFT455はIFアンプの負荷コイルも兼ねているので単純交換は出来ない。CFTを抜いたなら別のIFTを入れる必要がある。いずれやってみたい。


★HSDLブログで学習した事
 このように書くとクズ読者を呼び寄せない(^^

・「〜の改造」と書かずに「〜の改変」「〜の改修」と書く
・「〜の修理」と書かずに「〜の修正」「〜の手術」と書く
・「〜の分解」と書かずに「〜の解剖」と書く
・バーアンテナと書かずにフェライトロッド・アンテナと書く
・ロッドアンテナと書かずにテレスコピック・アンテナと書く
・バリコン・ポリバリコンと書かずにVC・PVCと略す
・短波と書かずにSWと書く
・中波やAMと書かずにMWと書く
・長波と書かずにLWと書く
・「〜のやり方」「〜の方法」「〜の使い方」などは書かない。
・何も解らない奴には一切何も教えない
・決して「まとめない」
・人気記事ランキングの載るようなテーマの記事を書かない
・文章の終わりに結論を書かないで読者に投げる
・有名なモノの全景写真は載せないしキレイな写真も載せない

Panasonic RF-P50

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

Panasonic RF-P50無印を解剖する(^^


Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50

 ちょっと間隔が開いたが前回テストした無印を今回はバラす。ついでに規定より広すぎる(と思われる)周波数範囲を狭めておきたい。


★カラ割り
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 このケース、最初のR-P30から前回のRF-P50Aまで通算すると何回目だろうね?開ける時にどうしても爪が割れてしまうのだが今度は上手く行ったか?あー!今度は横が割れた。ダメだこりゃ!次どうぞ(^^; このあと更に作業はテキトーになった。連載終了まで筐体が持つか?


★基板
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 こうして見ると特に違いは無いように見えるが…強いて言えば、

・C22の大きさが無印は4倍くらいある
・C19がセラコン(無印)→フィルムコン(A)
・10.7MHzのCFがTDK(無印)→中華CF(A)

 くらいか。良くなった所もあり悪くなった所もあるので一長一短だ。しかし基本的には周波数スケールしか違いはないらしい。ケースの印刷が変わっただけなんだね。懸案のダイヤルが途中で重くなる原因は分らなかった。成形が悪いのだろうか?


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 見えないだろうけどICは同じくCXA1619BMだった。中華の音割れはCXA1619BMだからではないかと思っていたのだが、前回のマレーシア製も1619だったのでシナリオが崩れた。でも何となく1619より1019の方があらゆる面で良いような気がする。


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 フェライトロッドはこのシリーズは全部同じだ。ケースの縦は伸びたが横幅が同じなのでこれしか入らないのだった。よく見るとやたら黒いので着色してあるのかもしれない。のちに手抜きされて色無しになったと。精密測定(笑)ではサイズは6.1×11.85×48.4だった。フェライト指数は434となる。これはポケットラジオの中では大きい方だ。

436:R-P30[2]
434:RF-P50 ←New
431:R-P30[1]
428:RF-P50A

 誤差はあるが規定では6×12×50mmなのだろう。なお当該品は写真では判りにくいがエッジが欠けている。


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 CFは455kHzがLTP455Bで10.7MHzが107MAと書いてあるTDKの青いCFだった。粗ニーや中華メーカー製のラジオと比べれば悪くはないのだが、実用の面から見ればどちらもスッパリ交換したいですね。平均値ではあってもその平均が低すぎるんだな。

 違いが無くて面白くなかったが、元々は「違いが無いであろう」というのを確認するための調査なのでこれでいいのだ。時間が余ったので再調整するか。


★調整
 組み立て後の調整は「一応」レベルで行なわれているけどあまり良くない。海外工場製であっても粗ニーブランドの方が調整に関しては優秀だと思う。粗ニー製品に限ってはむしろ中華の方が良いくらいだ(^^ もっともR-P30/RF-P50系のラジオはHSDLに於いても満足のいくトラッキングがとれた例が無いので、生産工場でも調整には苦労しているのではなかろうか?何が悪いんだろう?考えられるとしたらポリVCだけど、バリコンというものはシロートがテキトーに作ってもそうおかしな変化量になる事は無いのだ。羽根の形が特異な周波数直線バリコンを作っているわけではないのだから(^^ G3がガキの頃はVCなんて自分で作っていたらしいぞ。

 で考えているうちに気づいたのだが、これは間に挟まっている中華ポリプロピレンの品質或いは実装に問題があるのではないか?つまりシャフトを回すとこれが波打って羽根同士の間隔を微妙に変えてしまうのだ。そうすると容量の変化は回す度にその時の波打ち具合によってランダムに変化する事になります。もしこれが正解ならトラッキングは永久に合わないね(^^; 「エアバリコンにはあり得ないポリバリコンならではの欠陥」というのがHSDLの見解だ(注)。閑話休題、

注:以前はPVCバリバリ現象を静電気の仕業ではないかと疑っていたが、一応帯電防止剤は入っているはずだし容量も異常なので違うっぽい。羽根がショートすると局発が止まるからな。

=まず周波数カバー範囲合わせ=
 まずは何を置いてもカバー範囲の修正だ。このラジオのカバー範囲は何度も書いてきたように周波数スケールで合わせるのではない。VC羽根が一杯に入ったところと完全に抜けたところ合わせる。周波数スケールは結果成り行きで良い。目標はP150に習って下517kHzで上1650kHzだが厳密に合わせる必要はなく±2kHz程度は許容範囲だ。ちなみにHSDLのRAD-F770Zは521〜1647kHzだったのでどのメーカーも下は520kHz前後に合わせている模様。


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 下限を合わせるのはこの赤いコアのOSCコイル。これでPVCの羽根が一杯に入った時に517kHzになるようにする(この時TCの方は中間容量にしておいた)。周波数カウンター等を使う場合は局発信号が972kHzになるように合わせればよい。ある程度選択度の良いデジタル同調ラジオがあれば測定器代わりになるので、少なくともこれを読んでいる読者は楽勝だね(^^


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 次に上限はPVCの右にあるOSCのTC(トリマーコンデンサ)を回す。ダイヤルを一杯上にあげた時に1650kHzになるようにTCを回す。この時に局発は2105kHzとなる。

 まずズレないと思うけど上を合わせたらもう一度下を合わせて、その後もう一度上を合わせれば完全だ。筆者はどーでも良いので一回しかやりません。1kHzズレたからってどうにかなると思うか?ラジオのOSCなんて冬はハナ息掛けただけでkHz台まで変わるんだから厳密な調整はムダ。要は受信周波数531〜1602kHz+1ch以上のマージンがあればいいのだ。

=次にトラッキング調整=
 周波数が合ったらようやくトラッキング調整が可能になる。逆に書くと合わないうちはトラッキングも出来ないという事。周波数カバー範囲が広すぎると、局発よりも柔軟性の低いアンテナ回路がついて来られない場合がある。アンテナコイルのパラフィン除去がトラッキング再調整の一番の難関だったりする。これさえ取れてしまえばあとは調整するだけ。

 まずは下の方。定石なら600kHzだが今回は620kHzで合わせる。SG等で620kHzのAM変調信号(400Hz,30%)を出して、それが最高感度になるようにFRAのコイルを移動させる。0.5mmでも効いてくるので慎重に(この時もTCは中間にしてある)。コイルをベッタリ手で持つと手を離した時にズレてしまう。あと調整中は絶対にPVCに手を近づけないこと。PVCの静電容量が変化するから調整がズレる。このように書いているとスーパーラジオのトラッキング調整が如何にめんどくさくて難易度が高いか分かってくる。スーパーラジオの自作で最も難しいのは組み立てよりも調整なのだ。キットを組み立てた事すらも無いシロートは絶対にやるなよな。閑話休題、

 次に上は1500kHzで調整する。同じように1500kHzの信号を出してVC上のTC(上)で最高感度になるようにする。終わったらまた下の調整、それが終わったら上の調整…と繰り返して変化が無くなるまでやる。どうだ?面倒でヤル気がしないだろう?そこまでやらないなら意味が無いのでやらない方がむしろ良い。イマドキのICポケットラジオは20年で経年劣化など絶対にしないから(中華製は最初から悪いのはある^^;)。


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 調整終了後のこの個体のアンテナコイルの位置はこうなった。ノーマルと比べだいぶ外側に移動している。以前からこのシリーズはインダクタンスが高いけど決め打ちなのかもしれないな。調整が終了したらもちろん固定しなくてはいけない。除去の時に削ったのをセコく取っておいて、あとでコイルにのせてコテライザー(←お勧め^^)等で炙ればよい。この炙りはハンダゴテでも出来るけど失敗して焦がさないように。熱収縮チューブをコテを使って収縮させる方法を使い慣れた人なら上手く出来るだろう。

 全部の調整に言える事だが、SGを使わないで放送局を使った調整は夜は不可能と覚えておいてほしい。まあラジオの調整をするならSSG+VTVMとは言わないけどSG+テスターくらいは手に入れて欲しい。筆者はリーダーのSGであるLSG-17を使っていた。LSG-15〜17まで全部使ったけどラジオの調整で困る事は無かった。通常ラジオは周波数に厳密さはあまり求められないのでSSGはイラネーというのが実際のところ。そんな金と置き場所(SSGは機能の割に異様にデカい)があるなら良いオシロでも買ったほうがマシ。調整に於いて信号が見えるのは大きいよ。慣れればIFT+CFの調整もオシロで出来るしVMなんて全く不要になる。DSOなら電圧と共に周波数も判るわけだし。

 ちなみに正規の調整用信号はAMが[74dBμ(5mV),30% mod]でFMが[60dBμ(1mV),30% mod]となっている。変調信号の周波数はRF-P150のSMには書いてなかったけど400Hzか1kHzで良いだろう。筆者は1kHzは聞いていると頭が疲れるので400Hzでやってます。

 わざと書かなかったけどIFTの調整は誰かに弄られていない限り無用だ。IFTは20年程度の経年でズレたりはしないし、むしろCFの方がずれやすいので455kHzに合わせることは意味が無い。元々IFが455kHzではない場合も多いからね。真空管時代のデカい奴と違って調整はブロードでヤマはハッキリしないので尚更だ(CFが支配的)。もし調整をする場合は局発を止めてからやるのが正規のやり方だ。止め方は局発のVCをショートするだけ。


★トーシロー調整の尻拭い(^^;
 もし不本意ながら誰かが弄ってしまった個体を掴まされた場合、その場合はIFTやOSCコイルのコアとVCのTCしか弄られていないと思われる。頭死老は無知無知デブだからアンテナコイルを動かすなんて発想はハナっから無いからだ(^^ そのシロート習性を利用して比較的楽に元に戻せる場合がある。これなら経験の浅い人でも出来るかも。

,泙詐紊亮蟒腓農騎里兵波数カバー範囲に合わせる(判らなければ520〜1650kHz)。
1400〜1500kHz前後の任意の局が最強になるようTC(上)を回して調整する
2600kHzの調整はしない(運任せ^^)
IFTも信号最大で固定

 △楼豌鵑芭匹ぁ0幣紊虜邏箸派活する場合がある。これは「調整は周波数カバー範囲と上側トラッキングしか狂っていない」という前提でやり直す手抜き方法だ。但しこれは製造段階できっちり調整が出来ている事が大前提だ。これで戻らなければ面倒でも正規の手法で一からやり直しになる。筆者の経験ではこの方法でジャンクの1/3は元に戻る。


★テスト
 調整し終わったので前回バラしたノーマルRF-P50Aと比べてみようか。ノーマル品の1000kHzの時の感度を44dBμ(=158.5μV、当製品の仕様感度)とした時の値である。

=RF-P50Aノーマル品の感度=
531kHz:58dBμ
1000kHz:44dBμ
1602kHz:44dBμ

 ノーマル品は感度に稍ムラがある。これは聴感でも判るのだが、夜でも下の方が矢鱈静かでスッキリしている。夜間のMWバンドがそんなに静かなわけないだろ(^^; 静かな時点でもう異常に気付かなければならない。

=調整版RF-P50無印の感度=
531kHz:46dBμ
1000kHz:46dBμ
1602kHz:44dBμ

 調整版もまだまだ調整の余地が有り高感度とは言えないが、ノーマルよりも下の方の感度低下が改善している。やはりPVCの容量がバラつくのか、やるたびに違った調整になるのが参る。電源電圧の影響もあるし温度・湿度の影響もある。息を吐きかけると周波数がズレるのでダイヤル合わせ直しだ(^^;

 調整の結果ノーマル品と比べ感度ムラが少なくなった。そしてそれが望んでいたものなので調整は成功と言える。一つだけ実受信の成果を書いておくと、ノーマル状態では全く聞こえなかった603kHzの半島局が受信できるようになった。この局は日本局潰しのためか異常に強力だが隣チャネルという事で選択度的には厳しい。しかしラジオの方向をNHK1のヌルに入れてダイヤルを微妙にズラすと曲がりなりにも受信できるようになった。以前と選択度は変わらないのだから感度が上がって半島局が強くなったのが大きいと思われる。

 ちなみにFMの方は周波数範囲を75〜109.5MHzくらいに合わせればいい(TCは左と下)。これも厳密にやる必要はない。トラッキングは76と108MHzで行なう。調整法はMWと同じだがFMはトラッキング調整しても大差無いと思うので、極度に感度が低い場合以外には触らない方が良い。調整の時にコイルを変形して合わせるのでヘタすると二度と元に戻らなくなる。戻らなくなった場合はコイルを一から巻き直さなくてはならない。ある意味MWより難易度が高いかもね。筆者は余程不満が無い限りFMのトラッキングは弄らない事にしている。劇的な感度向上は望めないからだ。


★一旦終了
 これで大体このラジオに附いて理解できた。次回記事があるとしたらこのラジオを改造する。HSDLにはこれ系(R-P30〜RF-P50A)の同じものが多数あるのでノーマルと改造品の違いが分り易いと思う。中で一番良いのを改造せずにとっておき、それをリファレンスにして改造していく。


★おまけ:消費電力
 消費電力は音量VRの位置に大きく依存するのでその定義をしないと議論は出来ない。ここでは正常な製品はどのくらい流れるか?をSMから抜粋しておく。

・Battery current
Vol.min=4.5mA(FM)
Vol.max= 92mA(FM)
Vol.min=6.9mA(AM)
Vol.max= 92mA(AM)

 測定する時はイヤホン端子に8Ωの抵抗を繋いでVR最少と最大で測る。このメーカーリファレンスより大幅に外れていたら何らかの不具合がある可能性が高い。言うまでも無いが刻々と状態の変わる乾電池や充電池で消費電力をテストすることはできない。実際やっている人もいるけど全く無意味だ(それは電池のテストだよ^^;)。

Panasonic RF-P50

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

Panasonic RF-P50無印を調査する(^^


Panasonic RF-P50
Panasonic RF-P50

 前回はRF-P50A(インドネシア製)を解剖したが、今回はRF-P50無印(中国製)を調査する。周波数スケールが変わった以外は同じものだろうから簡単に見ていく。果たして違いはあるのだろうか?


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 新しい方のAと古い方の無印の唯一の違いは周波数スケール上の”テレビサウンド ´↓チャンネル”だけだ。これ以外は機能も性能も外見も全く同じである。これは粗ニー製品でもあったようにアナログTVの終了による変更である。単に表示の変更でありモデルチェンジとは言えない。


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 RF-P50は中国製、RF-P50Aはインドネシア製となっている。この個体に関しては御覧のようにFMアンテナがモゲている。本質的に折れやすい設計なので致し方ない。この状態では流石にローカルでも強い局しか受信できない。ケーブルTVのアンテナケーブルに近づけると感度が上がるがそれでも同調LEDは1局(何故かQRの補完が最強^^;)しか点灯しない。HSDLは鉄筋だから木造家屋ならもっと聞こえるだろうけど。


★テスト
 動作チェックだがAM/FM共に普通に動作した。受信テストは一応行なったがRF-P50Aとの差は特に認められなかったので省略する。それよりもこの製品はバラつきが大きいみたいなのでそれを調査する。

=MW感度チェック=
 HSDLの現在の規定の方法は信号発生用ループから一定の距離(注)を置いたところにラジオを置き、400Hz30%変調の信号が何処まで聞こえるか?で感度を測定している。JISのモノとは互換性が無い。他データと比較されると色々面倒なのでわざとやっている側面もあるがハッキリ言って良くないやり方だ。何が良くないって、他でもない計測が非常に大変なのだ。基準の「聞こえなくなる」という耳に頼った方法は誤差が出るだけでなく人的にも厳しい。

 この方式は筆者的にやっていられないので2020年2月で打ち切り、その後はS/N比10dBでどのくらい聞こえるかを測る予定。相変わらず公式測定法とは互換性が無いが、マネ下ラジオは公式カタログデータがあるので推測は可能になっている。今回は以前からのタイマン方式でテストする(^^ 今日の相手はICF-P36(2016年製)である。これは電源SWが逝かれていた奴だね。このICF-P36は感度ムラが少なかったので比較相手には良い。

 結果は、ICF-P36の方はバンド全体が概ね126μV、RF-P50はムラがあり1602kHzが126μV、531kHzは251μVとなった。特に下が極端に落ちて昔のTRポケットラジオ並みになっているのが拙い。これはバラした時にでも調整し直しだな。弄った跡はないのでこれが出荷当時の調整という事になる。ICF-P36には製品として負けた(^^

=MW受信周波数範囲=
 受信周波数範囲は508〜1674kHzとバラつきにしては広い。上はこれでも大体良いので下をもっと上げた方がトラッキングが合いそうな気がする。下の方のトラッキングがハズレている原因はこれかも知れないからね。一般的に受信範囲は狭い方がトラッキングエラーが減る。それと800kHz辺りより急にダイヤルが重くなるのがおかしい。とても正常とは言えない尋常ではない重さなのでバラした時に確認したい。

=FMテスト=
 今年から取り入れたFMテストだが、この個体はアンテナがモゲているのでテストは省略する。いずれFMのCF改造記事が出ると思うので、その時にアンテナを付けるかアンテナ端子を付けるかしてテストしたい。FMはMWと違って内蔵アンテナのビハインドがほぼ無いので、同じラジオICであればソコソコ高価なラジオとも対等に勝負できるのが嬉しいところ。


★続く
 次回はこの無印中国製をバラす。特に違いはないだろうけど確認して、カバー範囲とトラッキングくらいは修正したい。調子が良くなったら思いっきりバカ改造してやろうと思う。


注:ループは例のJIS規格の金属製の立派なモノではなく、ステレオ・チューナーに付属しているようなショボイ奴だ。それをラジオから30冦イ靴得瀉屬靴討い襦0豈最高感度になるよう方向や高さを合わせているがテキトーなもんです。

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 これでも測定に必要な磁界を発生させられる。シールドはされていないけど原理的には測定用ループと同じものだ(実は似たような事を丹羽先生がやっていた^^)。ホンモノは直列に抵抗が入っていて、あとは銅線を巻いたのを直径25僂留澤粗璽僖ぅ廚貌れただけ。測定用というのは規定に沿って厳密に作り、全数検査で品質を完全保証しなくてはならないので高いけど実際中身は簡単なものだ。もし世間で広く使われる量産品だったら精々2、3000円くらいだろうね(^^

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 実はHSLDには某G3の遺品であるJIS規格の既製品ループもあるけど、Nコネのケーブルがどっか行っちゃった(例によって^^;)ので使えない。何で0.5〜30MHz用なのにBNCじゃないんだよ…ただのラジオ用なのに。MやらNやらクルクル回すのが使いにくいったらありゃしない。HSDLでは計測用はBNCでラジオ用はFが標準となっている。昔DXやっていた時も通信型受信機は換えられるものは全部BNCに換えてました(^^ アマチュアの多くが使用するMコネクタを使用した記憶はCB時代まで遡る。だからあまり良いイメージは無いな。



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