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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

SAHARA3810

究極の骨皮VRM(^^;;;

究極の骨皮VRM(^^;
究極の骨皮VRM(^^;;

 これがこのシリーズ最後の記事になるかな。


★その後
 骨皮までそぎ落として設計されたSAHARA3810のVRM8.4だが、ハッキリ言って超安定してしまって面白くも何ともない。P!!!のマージンが極度に大きいか、思った以上に中華電解コンの性能が高いのだろう。加えてSAHARA3810のCPU_DCが鯖板と同等以上に完璧に近いのも影響しているはずだ。そこで今回は電解コンを動かなくなる寸前まで抜いていく。


vrm_after
 現在のVRM様子。まさかこれでSL4CBまで安定して動いてしまうとは思わなかった…イヤ本音を云えば過去の経験から何となくそんな予感はしていた。

 さてどれから抜くかな?インダクタに最も近いCT11は最後まで残したい。ここをSDにすべきだったと今更のように後悔した。仕方ないので一旦抜いて位置を変えるが、ハンダ付け作業でやや能力低下するだろう。ネタ的に見れば抜くのはAXしかない。チビチビ抜くのも面倒だし、SL46Tなのだから3本とも全部抜いてしまおう。


vrm84_sahara
 一気にAXを全部抜いてしまった。前後の事情を全く知らない人が見たら「これから電解コンを付けるの?」と言われそうなほど何も載っていない(^^; 入力コンが3本中1本実装の実装率33%、出力コンが7本中3本実装で実装率43%なのだ。ちなみにマネ下FCはメモリのDCであり、右のレギュレータ脇のKZHはVtt1.5のDCであってVRMの電解コンではないのだ。今までHSDLブログで見てきた中で最低のVRM8.4はEPOX KP6-BS(注)だが、遂にアレを超えるショボイVRM8.4が完成した。

 三洋AXの強力サポート(笑)が無くなり性能はだいぶ低下したはずだが、多少使用したのでSDもそれなりに調子が出ていると思われる。それでは起動テストをしてみるか。

注:KP6-BSのVRMに使用されているコントローラLX1664は正確に言えばVRM8.2準拠である。ただ仕様でVRM8.4の機能を包含しているのでVRM8.4の範疇に含めている。

★テスト
post_honekawa2
 SL46Tは普通に起動した。おいおい、これで本当に性能低下しているのか?もしかしてSDって普通に高性能なのでは…あくまでも推定だが60mΩ以下だと思われる。マネ下FCと同程度という事になるのだろうか?感じからして水系ではない筈なんだが。恐らくこのマザーのCPU_DCが神レベルなのでテキトーでも動いてしまうのだろう。参りましたm(_ _)m

 但し性能が低下していない訳ではない。実はこれにWindowsXPをインストールしたHDDを繋いだが起動しなかった。正確にはロゴが消える辺りで反応が無くなってしまう。何回もリセットして頑張れば一度くらいは起動するかもしれないが「足りている」とはとてもじゃないが言えない。前回の構成が河童起動・実用の為の最低限の性能と考えられる。大体ESR≦20mΩで容量4000μF程度だろうか。境界が判ったところでこの実験は終了だ。

 結論として入力部分を必要充分に固めれば出力は多少テキトーでも安定して動くという事か。恐らくP!!!系はON-OFFが殆ど無いか、あってもスルーレート的には緩やかなのだろう。尤もCPU_DCが完璧に行なわれていて、しかもある程度スイッチング周波数が高いという前提があってのことだが。やはり実用マザーを選ぶ時は電解コンよりCPU_DCを見て選ぶのが正解だ。


★終わり
 最終的には骨皮バージョンは動かなかったものの、これで漸くSAHARA3810には満足行った。IDEが1chしかなく実用不可能なマザーなので破棄しても良いが、まだ危険な実験を思いつく可能性もあるのでそのためにキープしておく。実はもう次の実験が企画されていたりして…。

 この一連の記事の冗談を完全に理解して笑ったり驚いたりして楽しむのはそれなりの教養が必要だ。全くの初心者だと10年くらいかかると思う。解らない人は試しに2、3年後にまた読んでみよう。尤も全く勉強しなければ何年経っても解らないけど。

サウンドカードに矩形波

 そう言えばWaveGeneでサイン波以外の波形が出せるのを思い出した。サウンドカードに矩形波入れたら高調波で滅茶苦茶になるのだろうか?面白そうなのでやってみよう。


 サウンドカードはSAHARA3810内蔵のモノだ。
1k_kukei
 予想通り1kHzだけを入れたのに3k置きに高調波が並んでしまった。元々あまりキレイな矩形波ではないがキレイになっても結果は同じだろう。尤もこれでは送りと受け、どちらで発生しているか分らんのだけどな。

 カードの信号回りを改善するとこれも何らかの変化するのだろうか?興味深いのでやってみたい。でも計測ソースは別の信号源を使いたいなあ。自作するのは色々と問題があるので手っ取り早く買ってくるかな。予算ください(^^

 ちなみにバカ改造を行なう前に計測している。


究極の骨皮VRM(^^;;

 前回のプランに基づき、今回は実際に製造して起動テストをする。起動しなかったら記事はボツなので、記事がこうして書かれた以上はうまく行ったという事だろう(^^


★困った(^^;
 作業開始後に大変困った事実が発覚した。設計の時に選んだSu'sconSD1000μF6.3Vが必要量5本には満たなかったのだ。忘れてたけど「VGAカード・デチューン」でこれを7本使ったのね。元々10本しか無かったので残りは3本しかない。足りねーじゃん(^^;

 仕方がないので似たような部品を探していたら、部品担当のしばたよしとみ君から「こんなのありまっせ!」と貰ったのがCE-AXだった。

SEI CE-AX 680μF6.3V[170mΩ/450mA]×2
SEI CE-AX 1000μF6.3V[170mΩ/450mA]×1

 これは何かは不明だがビデオカードのジャンクから分捕った奴だな。これならカタログデータ上はSD以下の性能だから代理として相応しい。残りはこれで埋めればいいんじゃないか。それで目標のESRにほぼ足りるし、総容量は5360μFで全く問題なし。ヤレヤレか。


★実際に製作する
cap_remove
 現在は10φの所に無理やり12.5φのZL3300μF10Vを付けている。この構成で1GHzでも極めて安定しているのでもったいないけど全部引っこ抜く。入力もマネ下FC1000μF16Vを全部引っこ抜く。抜いた奴はまたどこかで実験台に使われるだろう。電解コンはハンダ作業の度に磨り減るので良い子は決してマネしてはいけません。


vrm_after
 何しろ本数が少ないのでアッと言う間に完成。低背(チビデブ)品を使ったのでまるで未完成のようで、製作者が顔を顰めるくらいにみすぼらしい。クーラーのスペースが厳しいマザーだったので少し取り付けが楽になった。保存中に重ねても当って曲がってしまう事も無いだろう。各電解コンは一応効率を考えて配置している。

 がしかし、これで本当に動くのだろうか?自分で設計・製造したのに心配になるくらい頼りない外観だ。


★テスト1
 中古電解なのでまずはエージング(電圧処理)する。5V通電が2〜3時間(腹時計)で放置が半日程度だ。なお入力コンはエージングしない。直ぐに壊れなければ使っているうちに終わるだろう(^^


biospost
 BIOSはPOSTしましたぜ。使っているうちに電解コンの調子が出てくるので徐々に調子は上がるはずだ。真冬だと一発目で苦戦するかもしれないが、Su'scon SDは感じとしては水系ではないので大丈夫だろう。


bench_sahara1
 HSDL指定ベンチマークを回してみた。特に何ともない。設計通りなので電解コンが裏切らない限り当然か。あまりに安定しすぎてクソ詰まらんな。定格だと残念ながら?何も起こらないっぽい。

 どうも安定したマザーになってしまったようだ。これではつまらないので格上の石を載せてみたい。一杯あるSL4CBなら実験に使っても文句は出ないだろう。


★テスト2
 次は更に格上のCPUを載せてみたい。VRMは耐えられるか?それ以前に一発で起動するのかどうか。ワクワクするね(^^


hwinfo_mod_sl4cb
 あれあれ?一発で普通に起動しちまったよ。SL4CBではまだ駄目か。思うにCE-AXってカタログデータよりだいぶ性能が高いな(ケチコンとはえらい違い^^)。以前P965 Neo-Fの時もそう思ったのだが。この調子だと1GHzでも普通に動きそう(動かさないけど)。鱈セレが動けばよかったのに。

 但し(これは改造とは関係ないだろうが)FSB133だとメモリがシビヤーになる。それまで使っていた寒チョンはメモリエラーで起動しなくなった。


bench_mod_sl4cb
 起動すれば普通に動くよなあ。ベンチマークも全く問題無し。あれ〜ちょっと変だな?VccCoreが1.40V程度になってるぞ。もちろんCステップの定格は1.70Vだ。電圧降下しているのか表示間違いか?動いているから多分センサーのエラーだと思う。


tce
 発熱系ソフトを回してみたがスタートから全く熱くならない(注)。これ以上回しても意味が無いので早々に止めた。それにしても河童P!!!のマージンのデカさには呆れた。流石イソテル史上最高傑作と言われる石だけの事はある。負けました。

 …詰まらねえ!もう止めた。次回(があったら)もっと滅茶苦茶なのをやりたい。

注:発熱をチェックしているのはVRMの上側スイッチだ(CPUではない)。

★おまけ:昔のHSDL記事
2006nen
 ブログ開始前の2006年のHSDL記事だ。インダクタの計算とか真面目にやっているし、昔はずいぶん頑張っていたようだね。冒頭の写真はけやき通りのHSDLで撮られたものだったんだな。10年前か…この頃の私はまだ汚れを知らない真面目な少年でした(ウソ)。現存する最古の記事は2003年らしいがどれか分らん。

 旧版を再度公開してくれと言う声も聞くが、「それどころか本当にプロが設計したのかすら疑わしい」「クソ基板では部品を変えても何も変わらない」「その音はオーディオと名乗れるような代物ではなかった」「ダメ牛死んでくれ」というのを修正もせずにあげる訳にはいかないし、直したら新たに書いたのと変わらない。アキバのジャンク屋でタダで手に入れたビデオカードをいじくる話は面白かったが、電解コンが吹いたマザーを1000円で買っているのには萎えた。その予算ちょっと分けてくれ。


ide
 ちなみにICH半身不随以前のSAHARA3810のセカンダリIDEはこうなっていた。このアダプタのお陰で実用化の目途が立った。が現在は燃えちゃったから元の木阿弥(^^;


究極の骨皮VRM(^^;

 数年前からやろうとしていたが、イマイチ思い切りが足りなくて出来なかったバカな遊びを試す。部品とCPUの限界を探るべく、超ウルトラ粗末なVRMを作ってみよう。言うまでも無く非常に危険な遊びなのでターゲットはP6マザーである。


★今回の犠牲者
 あの人気記事(釣り記事とも言う?)「セミ・バッテリーレス改造」に引き続きFICSAHARA3810である。もう何か「頼むから早く死んでくれ」「死に場所は俺が決めてやる」と言われているようなマザーだが、2016年現在、HSDLに死んでも良いP6マザーはこれしかない。死んだ奴なら他にもあるが死んでいては実験もできない。尤も絶対に起動しないマザーボードのVRMで延々と実験を繰り返した伝説のバカ記事もあるのでHSDLとしては普通か。

 コイツはご存じの通りICH内部のターミネータを破壊してしまい、セカンダリIDEが使えないという致命的な不具合を持つ。尤もBKV8601などはセカンダリIDEが当初より無いし(IDEコネクタが1つしかない)、そもそも最近のマザーは1つか全く無いのが普通なので致命的とは言えないか。でもFDDもノートPC用コネクタで使えねー!なんだな。更にダメ押しでUSBブートは一切のデバイスで不可能である。


★計算&部品選定
 骨皮のVRMなので設計時に搭載CPUを限定する。今回はSL46T専用とする。尤もこのCPUで普通に動いたら次は格上の奴を無理やり載せられるのは確実だ。厳しい渡世である。閑話休題、SL46Tの定格はだいたい下のようになっている。
VccCORE:1.50V(AMR<2.2V)
IccCORE:11.9A
ISGNT:6.9A
静的リプル:-80〜+40mV
動的リプル:-130〜+80mV
 IccCOREの11.9Aとはp_pであり突入電流も含めた値だ。通常ソフトウェアで負荷を掛けてこれが流れるわけではない。実測の最大電流は75%程度である。という事で最大電流9Aで計算する。Stop-Grantが6.9AだからIも究極の2.1Aだ。例のツールで計算したらこうなった。
=入力=
静電容量:126.7μF
リプル電流:4298mA

=出力=
静電容量:142.9μF
ESR:21.1mΩ
 入力コンは計算通りでイケるのでリプルを4で割って容量は150μFで充分だ。HSDLで余っているのと言えば…ルビコンZL470μF16Vしかない。これは53mΩ・1030mAで容量が少々大きいだけでピッタリと言える。入力コン1本と言えばEPOX KP6-BSを思い出す。先達が居るので心配するな。

 出力はこのままでは動かないのは分っているので容量を最低でも計算値の5倍、出来れば10倍以上にしなくてはいけない。ギリギリで押さえるために5倍にする。ESRは何をやっても足りてしまいそう。既定の本数を立てたら一般用85℃品でも充分にイケそうだ。そうなると日本メーカー製ではスリルが無くて詰まらないな。何故なら一般用85℃品はBKi810で既にやっているから。


suscon_sd
 という事で掘り出してきたのがこれ。オオッ!これは2010年9月20日に手に入れたSu'scon(冠坤電子)SD1000μF6.3Vではないか。ここで使われることになるとは想像もしていなかった。これは低インピーダンスと言っても一般用と大差ないのでソコソコ本数は必要だ。データシートに拠れば100mΩなので5本(=20mΩ)は必要となる。総容量は5000μFとなって狙わずとも10倍以上になってしまった。これはまあ仕方が無いか。

 これで性能だけでなく外見的にもビンボーくさいVRMが出来そう。完全動作するかはSu'sconがカタログ通りの性能を裏切らずに発揮するか?にかかっている。もう古いので暫くカツ入れする必要があるな。


★続く

またもやSAHARA3810

 電源が入ってからも一苦労。IDEがよく分らない相性を示してHDDとCD-ROMドライブが共存しない。うえすタソから海門に換えたがどちらもCSではダメみたい?


★XPインストールできない!(^^;
 それが終わったら今度はXPインストール中にブルーバックでぶっ飛んでしまう。これは解らない。前任者の残した記録に拠れば9xとNT4と2000しか入れた事が無いらしい。FIC公式では2000までしか対応していないので仕方がない。そこで試しにSP3統合CDからSP1統合ノーマルCDに換えてみたらインストールできた。


xpsp1
 ノーマルCDなのでLunaが超違和感(^^; 筆者はかつて強固な2000党だったのでインターフェイスはクラシックしか使った事が無い。統合CDの段階でテーマを除去しているのでこの画面を見る事は決して無いのだ。


device_sahara
 流石に枯れ果てた810Eマザーなので全てのドライバが内蔵で当たる。ネットワークも当初より繋がるので何もする必要が無い。サウンドも初回起動時より流れる。音が出たのでチョットびっくりしたがこれがノーマルだったな(^^; 当初はFWも無いのを思い出した。


iiyama2000
 iiyama2000である。マザーボードのOEMではなくPC全部丸投げだ。某E損を見るとその方がはるかに安心だったりして(^^;


wintach_x543
 WinTachならスーパーマシンなんだぜ!ちなみに当時のスタンダード386DX-20の543倍だそうです(^^

 SP1状態で常用ソフトを動かしてみたが結構な確率で起動しなかった。SP3統合CDとは環境が大きく違うようだ。これは動くようになるまで順に掛けていくしかない。それでも動かなかったら?非常に困るけど対策は無いので諦める(^^;

 SP2が何処にあるか分からないので探してしまった。まさか再び用があるとは。SP3とアップデートパッチを統合したCDをいつも使っているので動作状態にかけるのは10年以上やったことがない(一度も無いんだっけ?)。アンインストール不要の設定がグレーアウトして選択できなかった。おかげでバックアップファイルが山のように出来て汚くなってしまった。けどぶっ飛ばずに動いたのは僥倖。


xpsp3
 賭けに勝ったので更にもうひと勝負。SP3が入れば勝利だ。そう言えばSP4アンオフィシャル版と言うのがイソターネット上にあったのだが誰か入れてみた人いる?一応ダウソロードしてきたが英語版ぽいので不安だ。2010年までのパッチは全部入れたがこれはまあどうでも良い。

=SP1で動くようになった=
CrystalDiskInfo32 Ver7.0.2
CPU-Z32 1.77.0

=SP2で動くようになった=
CrystalDiskMark Ver5.1.2

=動かない(^^;=
GPU-Z1.10.0

 GPU-ZはFWの昔のが動かないのと同じ理由だろう。


bench_sahara_sl46t
 ベンチマークを取ってみた。SL46Tノーマルの数値は忘れたが、π焼きが頑張っても4分切るのがやっとだったのでかなり遅そう。815の時は3分台前半だったから。タイトルバーの色がヘンなのは気にしないで(^^


★サウンド機能
ad1881a
 このマザーは上のデバイスマネージャ画面を見れば判る通り810と言うかICHのサウンド機能を使っている。AC97コーデックチップはアナログデバイセズのAD1881だ。これの測定をしておくのが今回の裏目的。


sound_sahara1
 上のグラフはフロアノイズのグラフである。サウンドカードに何も入力が無い状態でどのくらいノイズがあるか?を表している。AC97の場合は-100dBだと仕様上無音という事になる。従ってそれ以下にしても全く無駄という事になる(^^;

 下は多信号特性のグラフで、サウンドカードに複数の音が入力された時にどのような不要雑音が発生するかを表している。この場合は3音入力されているが、本当はこの3音のソースを自身ではなく他から入れるのが正しいやり方だ(てぬき^^)。

 両計測ともサウンドカードのハードウェアだけでなくソフトウェア、つまりドライバによっても特性は変化する。また音量設定によっても別物くらい変わるのでいつも正しく設定しないと意味がない。HSDLでは音量レベルをRMAAに合わせている(ループバックはLINE-LINEで上のノイズ計測もループバック状態で行なう)。計測時間はいずれも3分間である。


rmaa_sahara
 上の結果が割と良さげに見えたのでRMAAでもやってみた…があまり良くないらしい。基本とも言うべき周波数特性が良くない。これはサウンド機能の仕様そのものの問題なので改良のしようが無い。ドライバで数値だけなら変わりそうな気もするのだが。高音域はグラフ形状から見てLPFで切っている可能性がある。その方が諸特性が向上するから。


★次回記事に続く
 これで改造記事(ちなみにバカ記事になる^^)の下ごしらえはできた。次回はぶっ飛んだ記事になるだろう。先回りして言うとサウンド系とは全く関係無し。


★追記
 3トーンの周波数だがグラフ上で3点が見やすい周波数にテキトーに決めた。だが本当はどの周波数でやるのが適当なんだろうか?理想は3波同時スイープだが無理(^^; これについては意見募集。


sound_sahara2
 試しに400Hz、8kHz、16kHzでやってみたが特に変化はないな。対数グラフにするとこれでも見栄えは良さげだが(^^

 ついでにもう一つ、「周波数特性について計測すべきではないか?」と言う意見を貰うが、筆者は音の良さにはあまり関心は無い(良ければ良いに越した事はないが)。それよりも雑音と不正な音がイヤなだけだ。どちらも良い音以前の問題で、音質を議論するスタートラインにすら立てない。


またもやSAHARA3810

FIC SAHARA3810に関するブログ記事はこれだが、実はこのマザーがネタ活躍していたのはブログ開始前のHoops版(当時は同人誌)だった。当時の不可解な盛り上がりがよく解らないかもしれないがご了承を(初見のフォローは無し^^)。

 久々にFIC SAHARA3810登場。誰も望んでいないこのマザーがなぜ再び登場したのかと言うと改造記事の前フリなのだった(これを書かないと次の記事が書けない)。誰も持っていないマザーにXPをインストールするだけの記事なので単体ではゴミ。改造記事を読んでから読んでも良いです。勿論両方読まないという選択肢もアリ(^^


★ちょっと見る
 このSAHARA3810はHSDLのマザーの中では結構古く、ブログ開始前だからもう10年は経過している。当時は新品と言うか未使用品で2枚入手(@100円)したらしい。当時はマザーボード自体にあまり関心が無かったのか一度も解析記事が書かれた様子が無い。なのでここでほんの少し見ておこうと思う。


zenkei
 基板は台湾CADAC ELECTRONICにて2001年5週製造。このCADACって会社もう無いの?エゲレスの有名なCADAC(オーディオ系)とは明らかに違うよな。77755というULナンバーを検索しても「該当無し」と出る。転業したのか合併したのか?それはさておき、基板の形状は異常なものでどのPC規格に適合しない。そのため格安にもかかわらず誰も手を出さなかったのだろう。尤も全部で4〜5枚売っていた(アキバのパレットタウン)のだから手に入れた人は一人二人居るはずだ。

 このSAHARA3810は実はマザーボード単体の名称ではなく、完成されたPCそれ自体の名称である。これの外側であるiiyama2000だけでなく、東芝EQUIUM5xxxとか日立の何かとかCompaq EC slim P650がこれとBIOS以外全く同じだ。PCの名称だけ変えて売っていたわけだ。


bios_ver
 このだだっ広い余白に貼ってあるシールがBIOSのバージョンだ。上のVC607iと言うのがそれで、末尾のiはiiyamaのiだと思われる。t(TOSHIBA EQUIUM仕様)も見た事がある。FICオリジナルは何も付かない。


bord_rev
 更にこれがボードリヴィジョン2.2を表す。FICはハード・ソフト共に比較的叩き上げ型だが見棄てられなければどれも良い板になる(^^


i810e_dc
 このディスプレイキャッシュがあれば3D描画が30%向上する(イソテル談)らしい。30%向上しても何にもならないくらいヒドイチップだったが、実はこれを貼りたい野望が以前よりあった。ネックは16MbitなんてショボイSD-RAMが手に入らないんだよね〜(^^;


lm78L05a
 これはサウンド部分のアナログ5Vを生成するLM78L05ACMだが、この辺りの回路はちゃんと作られている。特に入力コンが厳重な所にこの会社の設計の確かさが窺える。なおスイッチング電源の入力コンとは役目が違うので同一レベルで考えないように(スイッチング電源の入力コンはインダクタの内外で意味が異なる)。


hdd_if
 プライマリがデスクトップ用、セカンダリがノート用と言う変則型のIFである。セカンダリはHDDではなくノート用のスリム光学ドライブが付く。以前燃える前はIDE2.5→3.5インチ変換コネクタでHDDを接続していた。当時は使い物になったのだが…(^^;


fdd_if
 こちらはもうどうしようもないくらい最悪。フレキ接続のノート用を付けるようになっている。このマザーには一度もFDDを付けた事が無い。


★動かす
hsdl12_test
 改造前にこのマザーと言うかHSDL12にXPをインストールしようとしたのだが、インストール以前にまず起動できない。これマニュアル読まないと電源の入れ方からして判らないだろうな。しかもこのマザーはそもそもPCとして販売されたものなのでマニュアルは存在しない(^^; 前任者はキーボードから入れていたようだ。今回のテストでは古い富士通キーボードを使用したので電源キーが無い。どうやって入れればいいんだ?


power_before
 このピンがフロントパネルに出ている電源ボタンなどのピンらしい。下に書いてある番号で言うと3番と5番をショートさせればいいようだ。


power_after
 このマザーはHSDL法の特例が適用されているので、外見がどんなに変わっても元に戻せなくとも文句は出ない。そこで無理やりパワーボタンを直付けした。


reset_after
 リセットは全く別の所にリセットポストピン取り付け予定地として存在する。ボタンを直付けするには良い環境だ。既に昔HSDLによってポストピンが取り付けてあったが、これを除去してオムロン製タクトスイッチを取り付けた(2個消費^^)。


boot_device
 このようにブートデバイスは前近代的。特にUSBが全く使えないのは痛い。USBのCD-Rドライブを使いたかったのだが…。1.1でもある事だし、役に立たないUSBはBIOSでディセーブルにしている。CPU持って行かれないからその方が良い。


memtest_sahara
 動いた!次回はこれにXPをインストールする。改造記事はその後だ。


★気づいた事
edlc
 セミ・バッテリーレス改造は現在も調子よく働いているが、丸一日以上置くと時計が大きく遅れ始める。やはりCR2032電池とは違って電圧が直線的に落ちていくのは確かなようだ。しかしいきなりS-RAMが消えてしまう事は無いらしい。この辺りは「EDLCの挙動」に書いた通り。



再びSAHARA3810(死亡編)

再びSAHARA3810(復活編)


★改造の成果
 コア電圧の波形を見てみた。PFからZLだから大幅に良くなっていなければならないはずだが、静的なリプルは殆ど変化がない。トゲトゲは恐らく測定で発生しているので気にする必要は無い。それよりもランダムノイズが少なく、主線が細く直線に近ければ近いほど良い。こうして見てみると劇的に良くなってはいないな…。
vcore2


 顕著な差が見られたのはL1直後の波形。上が交換前だが、変動幅が約50mV狭くなっている。
l1after


 サウンド機能はどうか。音の良し悪しは個人的な趣味が入るので、他人に得意げに語っても仕方が無い。それに筆者はPCのオーディオ機能には何も期待していない。ただしノイズの低さは大いに気になる。そこでいつものようにノイズフロアを測定してみる。水色が改造前で、心なしか低周波部のノイズが減っているような気もするが、測定誤差に含まれる程度だろう。
noise



燃えちゃったYO!

 久々に使おうとHDDを繋いだのだが、セカンダリIDEの2.5→3.5インチアダプターを逆差しにしたようだ。差し方が四通りあるのだが既に使い方を忘れており、一番まずい差し方をしてしまったらしい。電源を入れて暫くすると嫌な臭いが漂ってきた。つまり燃えたわけだ。

 内層よりはマシだが、ずいぶん難しい所が燃えたもんだ。切れた片側のパターンが半分コネクタに埋まってやがる(カーボンは除去済み)。コネクタが溶けるのもイヤだし、これを繋ぐとすれば裏からしかないだろうな。ここには5Vがかかっている。ちなみに故障の症状は、デバイスとしては認識するが容量がゼロで使えないというもの。XP上でもデバイスとして認識できない。
moe1
 仕方が無いから繋ぐ。不細工で過去悪い。ところがこれでも症状は一向に変わらなかった。相変わらず認識はすれども容量がゼロのまま。チップセットを壊してしまったのだろうか。あきらめて捨てようと言う考えが頭をよぎる。


 もう一度よく見てみるが、本体の配線に異常は無い事が判った。そこで気分を変えて変換アダプタを観察したら、こちらも配線が焼き切れているじゃありませんか。
moe2
 仕方が無いのでまた繋ぐ。これは簡単でいいですね。調査の結果グラウンドラインみたいなので、5V誤接続による過電流が原因だろう。パターンは0.2mmしかないので見えん。


 これで完璧かと思ったけど症状は変わっていない。やはりチップセット内のコントローラが不完全に壊れているのだろう。どうせならチップセットが燃えるとか、完全に修理不能と判るくらい壊れてくれれば諦めが付くんだが…。直りそうで直らないと言うのが一番腹が立つ。

 実にマイナーな故障だ。この手のノート用インターフェイスを持つデスクトップ用マザーで、変換アダプタを逆差ししなくては起こらない現象。筆者の不注意なので恨んでも仕方がない。
bios
 起動画面では容量が見えるが、実体が無いので読めないし書けない。何らかのビットがオープンかクローズになってしまったのだろう。


 ただでさえFDDがノート用とか制約があるマザーなのに、セカンダリIDEも使えないのでは捨てるしかなかろう(って言うか使ってないけど)。PCIバスにIDEカードを差せば使えるって?いやこのマザーは本体だけで使えるところに意義があるのでそれはダメです。手塩にかけて育てても一瞬にしてパーになる。SAHARA3810はもう一枚あるから物的には惜しくはないのだが、「長年の苦労が水の泡」と言うのがすごく空しいです。とほほ。

 こうなったらバラして捨てる気で鱈専用にでも改造するか?気分的にはもう見たくはないのだが…(笑)。

再びSAHARA3810(復活編)

zenkei
 古くからの読者はご存知の通り、このSAHARA3810は2006年秋〜2007年春に改造したものだ。BIOSまで手を入れ、当時としては最高の技術を投入しているが、現在ではもっと適したデバイスがある(当時はコンデンサの種類も限られていた)。

 という事で丁度1年ぶりに修正してみた。これでもし性能が上がらなければ、この1年の努力は全く無駄だったということになる(笑)。当時と比べると知識・経験も増え、部品も圧倒的に増えたが果たしてどうなるか。


★現在の状況
 現在の出力コンデンサ部分は、相変わらず2006年に仮付けしたニチコンPF2700μF16Vのまま。それでも矢鱈に調子が良いのは高クロックの石を載せないから。シミュレーションで1G以上のCPUを付けた時のリプルは、静的24mV/動的180mVだった。動的(過渡特性)の方はP!!!1GHz規格の155mVには足りていないので、データシート上の限度はP!!!866程度と思われる。

 これがコア電圧の実波形。1500μF×6の9000μFから11500μFに上がったお陰で、ESR性能が下がったにもかかわらずリプルは低減された。しかし高周波のランダムノイズは増えたような気がしないでもない(CPU=SL36A)。先日のWS440BX改の波形と比べると線が太い。
vcore1


★コア電圧出力レギュレータ
 コア電圧出力のPFは飽きたので交換する。候補はルビコンZL3300μF10Vと日本ケミコンKZH5600μF6.3Vだが、背の低さ(12.5φ×25mm)が決め手となってZLに交換。当時このZLを所有していれば勿論これを使っただろう。

 マザーボードを重ねて置くと、背の高い電解コンデンサが折れたりする。実際、PFも折れそうになっていた。これで折れる危険がやや減ったかな。ダメージ少のPF2700μF16Vは電源にでも流用する。
vrm_out


 その他では、仮付けしていたステアリング・ダイオードを(効果が感じられないので)除去した。新電元の古いショットキーD3S4MではFDB7030の速さに付き合えないのだろう。そう言えばスナバも遠い昔に取ってしまったし、スイッチング部分は全く元に戻ってしまったな…。ちなみにRC5057のスイッチング周波数は300kHz固定なので変えられない。あとはチョークコイルくらいしか弄る所は無さそうだ。


★PCI系3.3V電源
 これはPCI系の3.3V電源だ。このマザーはライザーカードが邪魔だからPCIスロットはまず使わない。贅沢にもメモリ3.3Vは別電源になっているし、全くといってよいくらい使われない電源だ。ここはCHOYOのXR1500μF6.3Vから松下FC1000μF16Vに換えている。
vpci_1


 これも背が高いので、日本ケミコンKZH680μF25Vに交換した。この部分も折れそうなんだよね(CHOYOの時は折れていた)。容量は減るが、ESRの方が重要な部分なので問題ない。
vpci_2


★サウンド&USB
 USBデカップリングには日本ケミコンSXE180μF16V(モロに4級塩)が使われている。当時としてはこれしかなかったが、現在ではルビコンYXG220μF25Vという適役が居るのだ。
snd_usb1


 隣のSOUND出力はTEAPO[SEK]220μF16V×2から東信UTWRZ100μF10V×2に交換したものだが、これをUSBから外したSXEに換える(ちょっと背が伸びるけど)。
snd_usb2



 気づいたかもしれないが、今回の影のテーマは「低背化」だった。マザーを横に積み重ねると折れやすいし嵩張る。もちろんこのテーマは今回限りのものなので、次回にはまた「大艦巨砲主義」に戻っているかもしれない。特にコア電圧出力は次に変えるとしたらKZH5600μF(12.5φ×30mm)になるので…。もう換えないとは思うけど。


★現在の電解コンデンサ

◎改選前議席数(32議席)
松下12
日本ケミコン10
ニチコン4
トーキン4
東信2

◎改選後議席数(32議席)
日本ケミコン13
松下9
ルビコン6
トーキン4

 新たにルビコンが登場、松下が第一党の座を降りることになった。ニチコン、東信工業が議席を全て失なった。日ケミで統一できそうに思ったが、バラバラなのも面白いかなと思い直した。
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