★超今更SL2QFで遊ぶ

 FSB133のPA61を有効に使うべく実験をしてみる。CPUはご存知(無いかもしれないが)SL2QFである。これは最初のFSB66MHzデシューツコアのPII333である。何故今更これを持ち出したかと言えば倍率が自由に変えられるから。

 ところが問題発覚、実はこのマザーはトラップが仕掛けてあった。BIOS設定ではある一定以上のOCができないのであった。例えばノーマル状態だとBIOSを100/33にしても全く起動しない(別のマザーではもちろん起動する)。83/41.5だと余裕で起動する。

jp2_3
 原因はこのジャンパだった。ノーマルではJP3が潰してある。しかしこれを設定しないとBIOS設定だけではダメらしい。何でこんな仕様なのかは解らないが。もうハンダゴテは片付けようと思っていたのだが、これを起こさないと実験できないので仕方が無い。

 何とか100で起動した。倍率はDIPSWで設定できる。マニュアルだと3.5〜8.0倍しか例が載っていないがそれ以外も有効で、2.0〜9.5まで変えられる。もっとも9.5倍などはPIIでは実用できないだろう。2.0ならFSB133でも266MHzなので動くか思ったが、実際は133では起動せず、限界は120辺りだった。

 カトマイも倍率変えられたらもっと遊べたんだけどなあ。クロック落としてP!!!133とか。PC98だと体感1/2以下なのであの感じだろうな。


★面白サイト

http://forum.capsmod.net/
 このフォーラムはありがちな腐りコンデンサ交換サイト(正直、飽きてきた)かと思っていたのだが全く違った。チビコンまで全とっかえとか、まるでHSDLみたいなサイトであった。

 trodasさんはこのフォーラムの常連だ。知識は豊富だし、写真の構図やピントはテキトーだが(笑)ライティングはなかなか上手い。ここでは何と古代の430TXマザーを改造してやがります(昔ではなく最近)。USBのDCを松下の低ESR物(FM?)に変えたり、ソケット内にMLCCを増設したりとやり放題。完全にオーバークオリティで殆ど役に立たない所が筆者の改造に似ている(笑)。

 同じくtrodasさん。これは完全に負けたなあ(笑)。筆者もやりたいけど二番煎じになるから止めた。パラレルの二相電源。やっぱり同好の士は外人しかいないのかな。この人とは色々対話してみたいですね。

 "dead caps"スレも勿論ある。固体コンデンサの死に様とかは見ものですね。

 ここを見ていると時の経つのを忘れるよ。銀行に行こうと思っていたのに、気づいたら夕方になってしまった(^^;


★部品雑感。

 筆者は部品を好き嫌いで選ぶことはあまり無い。HSDL記事では使用コンデンサは日ケミ製が多くを占めているが、これはたまたま日ケミ製が容易に安く手に入る環境にあったというだけだ。自分から選んで買ったのは三洋、東信製ぐらいだろう。それ以外はその時々でスポット的に大量に入荷しただけである。結果としてボード上がカラフルになってしまい統一感が無い。外見はHSDLの成分の半分を占めているだけに残念な所(SMDは各社同じようなサイズと色形だから良い)。

 今注目しているのは、外見が黒金でカッコよいルビコンMCZですね。今までは入手製が悪かったが、2008年6月現在では秋月と千石で何時でも買えるのも大きい。三洋は性能は文句は無いが色(緑金)が悪すぎて萎える。日ケミやニチコンは地味すぎでビンボー臭い。日ケミはKRE等の小型品はメタリックっぽくていいんだけど、緑色のKZEは絞め殺したくなるほどダサい。矢鱈鮮やかな青のLxxシリーズも萎える。AOpenのKZEは特注らしく黒金でカッコいいんだけどな。あれを売って欲しいぞ。

 という事でやはりHSDLとしてはSMDのコンデンサが一番だ。これは外見が悪くならないし、低背で邪魔にならない。8世代になるとこれが主流になるのだが、6世代マザーはラジアルリードが殆どだから難しい。まーこの辺の部品の遣り繰りも楽しみのうちだけどね。