一昨年から黄昏のビデオカードのシリーズ番号が間違っている。今書き始めてようやく気づいたんだけど誰か気づけよ〜って感じ。偶にしか書かないから覚えてないんだな。閑話休題、漸く先日のCANOPUS SPECTRA F11を動かしてみた。2MXかのぷー版はどんなものなんだろうか。なお解析は高速テキトー版である…いやそれ以前に写真がヒドイが申し訳ない(^^;


★OEM用廉価バージョン
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 F11は高級カードメーカーのカノープスが主にOEM向けに製造したカードだと思われる。事実幾つかのメーカーPCでこのカードが採用されている。当該製品もそのOEM品抜き取りだと思われる。


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 これがGPUのVcore生成レギュレータICである。スイッチングレギュレータの必要性が無い、または低い時代。かのぷーサイトの写真では、レギュレータICにヒートシンクが無いが、当該製品には付いている。リテールを買った人、貴方の奴には付いてましたか?

 ICはおなじみαセミのAS1581。5AのLDOで、フルカレントでもドロップアウト500mVと非常に高性能である。カタログには3.3Vからペンティアム2.9Vとかの用例が出ている。電子工作をする人には涎もんの製品だね。ヒートシンクの付け方に特徴がある。生産性はこの方が上がるか。この場合、基板を立てても冷却効果はあるのかな。

 出力コンはLDOという事で、ニチコンのSMD一般用330μF6.3Vである。C827がその出力用電解コン。入力のC844と同じ品種が使われている。今気づいたけど入力にはD800が入っている。ひょっとして5V入力なのか?と思ったが3.3Vだった。電圧降下したらヤバそうな気がするが…。パターンが2つあるのはDDR用なのかと思ったが違うみたい。この辺り確かにオリジナル設計なのは間違いない。

 OS-CONはC10(11)がGPUのDC、C12(13)がメモリのDCである。GPU用のは無くても良さそうな気がする。位置が中途半端なんだよね。筆者が生産ならテストしてから抜くと思う。メモリの方はバススロットからの3.3V直流しなので残す。前出のD800も抜くだろうな…それで送電ロスが減る(^^ その前にADJだからVcore下げた方が良いか。


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 これがGPU裏。リファレンス通りマジメにやっている。


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 今や懐かしの東芝製SDRメモリ。定格クロック185MHzを166MHz駆動しており、Canopusらしく定格より一割引き駆動である。


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 現役当時は筆者もRGBをBNCコネクタで出してモニターに繋いでいた。UXGAとかの大画面だと明らかにボケなかった。現在はアナログRGBではなくDVIなので、この手の微妙な心配はしなくて良い事になった。

 この辺りの設計が「独自高画質設計」と持て囃されているのだが、現在の筆者から見るとイマイチ気に食わない。バイパスするライザー基板にコネクタが付いているし、フィルタ特性を変えるためのジャンパもある。意図的に信号ラインに接点を増やすのが筆者には信じられないんだけど。この部分で信号が劣化しそうなんだよな。まあそれでも新品の時は良いのだろうが、経年劣化は他の無接点カードの比では無かろう。という事で今となってはあまり高評価しづらいハードなのだ。但し現時点では計測していないので、新品時より画質が劣化したかどうかは不明。今はブラウン管モニタの大画面じゃないので、アナログ画質はもうどうでも良いんだよな…。

注1:高画質と言うのはもちろんアナログ・ハードウェア的な意味。3D画質のようなデジタル・ソフト的な画質とは関連性は全く無い。

★超今更ベンチマーク
 かのぷーカードと言えばGDI、もっとハッキリ具体的に言えばHDBENCHだけ。OSは98SEで動かす。XPだとリファレンスドライバとの違いは感じられない。9x時代のスターなのだ。


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 何とか現用のMS-8881(GF4MX440)を上回った。意外と低数値だが、2MXと考えるとやはり速いか。MX440にメモリやGPUは負けているわけで、この勝利はかのぷードライバの威力と言って良いだろう。左上から5.09、G1.20、G1.29、G2.22、G2.33、G3.23、G4.12、G4.22、G4.32、G4.40、G4.50、G4.60である。


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 何故かFinalRealityで(3D)10.740という歴代7位の好記録をマーク。MS-8881に勝利を飾る。これ本当に2MXなのか?HSDL歴代記録って、最近のCore載せたPCI-Eも含まれてるんだよね…。ま、ネタなので対外的にはどうでも良いけど(^^


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 HSDLフルコースを食わせてやりたかったが、あいにく9x対応していないベンチがあるので諦めた。ちょっとやってみた3DMarkのスコアはリファレンスカードと変わらない。設定は全て速度重視設定にしている。


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 OGLは残念ながらケタ遅い。当時のNVドライバはリファレンスからしてそうだった。


 高速設定だと安定性がイマイチ(注2)だが、2MXというスペックの割になかなかのスピードを発揮したので満足した。このグリーンドライバは、ヌビのリファレンスドライバにラッパをかませている感じで、これはオリジナルを(ライセンス上)改変できなかった為だろうか?暇が有ったら更に調査してみたい。

注2:CMのOGLとGDIがぶっ飛ぶ。D2Dはまともなのだが…。

★終わり
 部品は良いモノを使っているので、高値で買わなければソコソコ満足感のあるカードだった。しかし当時は高かったんだよな。筆者はカノプー厨房だったが、途中で付いて行けなくなって脱落した。がしかし、今でも安く売っていると反射的に手に取ってしまう。今はアナログ画質に意味は全くないし、3Dも使えないのでHDBENCH用ネタ物件ではあるが。