現在のFSB250セッティングは「定格Athlon64にはひけをとらない」と比べもしないで決めつけていたのだが、アスロンも貯まってきたので本当かどうか確かめる。クーラーを外すのが嫌であまりやりたくなかったが、面倒な気持ちより興味の方が勝ったのでヤル気になった。
今回はSMS3000BQX2LFとADA3000AEP4APで能力比較する。この両者はモデルナンバーは同じだが、アスロンはペンティアム、モバセンはセレとの比較なのでモバセン側が圧倒的に不利である。クロックはモバセンが1.8GHz、アスロンが2.0GHzでL2キャッシュはモバセンが1/4の128kバイトしかない。普通に比べれば勝負にもならないわけで、もしOCして同等の性能が出せればモバセンの勝ちでよかろう。ちなみに価格はモバセン200〜60円とアスロン100〜50円なので気にしない(^^
もし754モバセンをこれから手に入れるのなら2800〜2600+の方をお勧めする。倍率的にDDR400のままで普通にOC出来るから。個別の微妙なアタリハズレを除けば限界クロックはどれも同じである。
それはさておき、コイツをシバキまくってAthlon64を倒す。32ビットなので64ビットの越えられない壁があるのだが…AGPマシンなので気にしない(^^
コイツが本日の敵役。これの定格に勝つのが今回の実験の目標だ。いわゆる最初期型のC0リヴィジョンのNewcastle(黒浜-512kか?)である。2003年49週製造なので最初期型としても古い方だ。
どちらも同じドライバで動く。このモバセン3000+はCnQが働いていないようだ。フラグが立っても何も変動しない。以前モバセン2600+で動いていたのは気のせいだったのか?
これがCPU内ノースブリッジの設定である。違いは"2T Timing"だけである。イネーブルだと遅くなるのかな。
マザーボードはいつものようにK8T Neo-Fを使用する。AGPマザーなのがちょっとツラいが、どうせ32ビットのXPや98SEベースなので気にしない方向で。メモリは安定性よりもパフォーマンス重視でスーパーマンのPC3200-256MB[MSDD32M8MT 0518TTTG]×2だ(注1)。
★早々に決着?(^^;
Athlon64に付け替えてベンチを取っていたらTeneBench等で固まってしまう。CPU発熱で固まっているらしい。特にTeneBenchはバーテックスシェーダ未対応(注2)のため負荷が大きい。それにしてもOC仕様のモバセンと同じクーラーで動作しないのか。話には聞いていたがNewcastle(C0)の発熱はスゴイ。仕方が無いので姑息にもCnQを入れてみた。それでベンチを取ったところ、
こんな結果になってしまった。何だこの遅さは!明らかにCPU 3DMarksの数値がおかしい。ハーフスピードで動いている感じ。
何とCPUが800MHzで動いてやがります。CnQが入っていると3DMark99は「軽負荷」と見做されて能力全開にならないらしい(^^; ま、確かにこの石では軽いけどね。しかしこれではHSDL古代ベンチ軍団は動かせないのでCnQは切る事にした。と同時にCPUクーラーも付け替えねばならない。個人的にはこの時点でもう勝負あった感じだ。しかしこれで終わっては企画倒れになるので、クーラーを高速ファン仕様のモノに変えて実験を続ける。何か更に面倒な大仕事になってきたな…。
★総合ベンチ
総合ベンチは大まかな傾向を見るのに役立つ。左がアスロン、右がモバセンOCである。この場合はマザーボードが同じなのでプロセッサの性能差だけが出る。こうして演算力を見た限りではクロックが高い分だけモバセンの勝ちである。全体的にOCモバセンの勝ちだが、メモリのライトだけは明確にアスロンに負けている。何かで負けるとすればこの辺りが理由となるのだろうか。
★CPU性能
MPEGエンコードは演算力は勿論の事メモリ周り、特にL2キャッシュの性能と量が速度に大きく影響する。L2が僅か128kバイトしかないモバセンにとっては試練のテストと言えるだろう。実はモバセンはRomaコアなのでSSE3にも対応しているが、ベンチマークソフト側が使用していないのでアドバンテージにはならない。
結果は本当に微妙だがモバセンの数値が上回る。得意げに勝ったとは言い難いが、同等ならば勝ちに等しい条件である。クロックが250MHz高いのが効いているようだ。
殆ど意味は無いがπ焼もやってみた。クロック差もあり45対43でモバセンの完勝。ただこのくらいのタイムになってくるとちぎって勝つのは難しい。
★3D性能
いつものようにHSDLフルコース±αを食わせてスコアで比較する。3DベンチもAthlon64に対抗するのは難しい。クロック差で埋められるかどうか。
2DM=2DMark11、CM=CrystalMark2004R3、VM=VillageMark(OGL)、FR=FinalReality(3D)、99,2000,2001,03=3DMark、NB=NatsumiBench、TB=TeneBench、YB=YumereaBench(XGA,Low)
数値的には微妙だが殆どのベンチで上回った。但し何故か夏海ベンチだけはAthlonの完勝で、モバセンでは何度やっても8000台すら出なかった。やっぱりこの辺り、ビデオカードのベンチだけはよく解らんな。
やっぱりAthlon64もOCしないと意味が無いようだ。しかしコイツをぶん回すのはこのクーラーではダメだろうな。試しにやってみたけどFSB210で早くもベンチが固まってしまった。このように起動してCPUIDくらいは取れるんだけど…。
AMDがIntelと一番違っているのはL2キャッシュ量よりもその速度。古のカトマイのように遅い。L2キャッシュの効きが悪く感じるのはそのせいだろうか。イソテル勢に負けるとすればそれが原因という事になりそう。
★結論
アスロン3000+ならOCモバセン3000+で勝てる。純粋な速度だけならモバセンに拘る理由は無いけど、消費電力やクーラーまで気にするとやはりモバセンの勝ちかな。実用ならばパフォーマンスが微妙に劣ったとしても消費電力差で埋めてお釣りがくる。現況と変わらず残念なような安心したような、極めて複雑な心境である(^^; これ以上のコストを掛けない高速化は無理か?この上にAthlon64 3200+もあるけど、更に発熱が増えると思うと躊躇してしまう。
今回はSMS3000BQX2LFとADA3000AEP4APで能力比較する。この両者はモデルナンバーは同じだが、アスロンはペンティアム、モバセンはセレとの比較なのでモバセン側が圧倒的に不利である。クロックはモバセンが1.8GHz、アスロンが2.0GHzでL2キャッシュはモバセンが1/4の128kバイトしかない。普通に比べれば勝負にもならないわけで、もしOCして同等の性能が出せればモバセンの勝ちでよかろう。ちなみに価格はモバセン200〜60円とアスロン100〜50円なので気にしない(^^
もし754モバセンをこれから手に入れるのなら2800〜2600+の方をお勧めする。倍率的にDDR400のままで普通にOC出来るから。個別の微妙なアタリハズレを除けば限界クロックはどれも同じである。
それはさておき、コイツをシバキまくってAthlon64を倒す。32ビットなので64ビットの越えられない壁があるのだが…AGPマシンなので気にしない(^^
コイツが本日の敵役。これの定格に勝つのが今回の実験の目標だ。いわゆる最初期型のC0リヴィジョンのNewcastle(黒浜-512kか?)である。2003年49週製造なので最初期型としても古い方だ。
どちらも同じドライバで動く。このモバセン3000+はCnQが働いていないようだ。フラグが立っても何も変動しない。以前モバセン2600+で動いていたのは気のせいだったのか?
これがCPU内ノースブリッジの設定である。違いは"2T Timing"だけである。イネーブルだと遅くなるのかな。
マザーボードはいつものようにK8T Neo-Fを使用する。AGPマザーなのがちょっとツラいが、どうせ32ビットのXPや98SEベースなので気にしない方向で。メモリは安定性よりもパフォーマンス重視でスーパーマンのPC3200-256MB[MSDD32M8MT 0518TTTG]×2だ(注1)。
注1:256MBは×2にしないとバンクインターリーヴが働かなかった。512MBなら×1でも働くようだ。BIOS設定がAutoしかないので、動いてるのか動いていないのかハッキリしない。
★早々に決着?(^^;
Athlon64に付け替えてベンチを取っていたらTeneBench等で固まってしまう。CPU発熱で固まっているらしい。特にTeneBenchはバーテックスシェーダ未対応(注2)のため負荷が大きい。それにしてもOC仕様のモバセンと同じクーラーで動作しないのか。話には聞いていたがNewcastle(C0)の発熱はスゴイ。仕方が無いので姑息にもCnQを入れてみた。それでベンチを取ったところ、
こんな結果になってしまった。何だこの遅さは!明らかにCPU 3DMarksの数値がおかしい。ハーフスピードで動いている感じ。
何とCPUが800MHzで動いてやがります。CnQが入っていると3DMark99は「軽負荷」と見做されて能力全開にならないらしい(^^; ま、確かにこの石では軽いけどね。しかしこれではHSDL古代ベンチ軍団は動かせないのでCnQは切る事にした。と同時にCPUクーラーも付け替えねばならない。個人的にはこの時点でもう勝負あった感じだ。しかしこれで終わっては企画倒れになるので、クーラーを高速ファン仕様のモノに変えて実験を続ける。何か更に面倒な大仕事になってきたな…。
注2:使ったのはMX440なもので。当初使おうと思っていたRADEON9600系だと全くFSBが上がらなかった。当時のRADEONはOCに弱い。GF4MX440はGF4と名乗ってはいるが、中身はDX7世代の製品である事を実感させられる。
★総合ベンチ
総合ベンチは大まかな傾向を見るのに役立つ。左がアスロン、右がモバセンOCである。この場合はマザーボードが同じなのでプロセッサの性能差だけが出る。こうして演算力を見た限りではクロックが高い分だけモバセンの勝ちである。全体的にOCモバセンの勝ちだが、メモリのライトだけは明確にアスロンに負けている。何かで負けるとすればこの辺りが理由となるのだろうか。
★CPU性能
MPEGエンコードは演算力は勿論の事メモリ周り、特にL2キャッシュの性能と量が速度に大きく影響する。L2が僅か128kバイトしかないモバセンにとっては試練のテストと言えるだろう。実はモバセンはRomaコアなのでSSE3にも対応しているが、ベンチマークソフト側が使用していないのでアドバンテージにはならない。
結果は本当に微妙だがモバセンの数値が上回る。得意げに勝ったとは言い難いが、同等ならば勝ちに等しい条件である。クロックが250MHz高いのが効いているようだ。
殆ど意味は無いがπ焼もやってみた。クロック差もあり45対43でモバセンの完勝。ただこのくらいのタイムになってくるとちぎって勝つのは難しい。
★3D性能
いつものようにHSDLフルコース±αを食わせてスコアで比較する。3DベンチもAthlon64に対抗するのは難しい。クロック差で埋められるかどうか。
2DM=2DMark11、CM=CrystalMark2004R3、VM=VillageMark(OGL)、FR=FinalReality(3D)、99,2000,2001,03=3DMark、NB=NatsumiBench、TB=TeneBench、YB=YumereaBench(XGA,Low)
数値的には微妙だが殆どのベンチで上回った。但し何故か夏海ベンチだけはAthlonの完勝で、モバセンでは何度やっても8000台すら出なかった。やっぱりこの辺り、ビデオカードのベンチだけはよく解らんな。
やっぱりAthlon64もOCしないと意味が無いようだ。しかしコイツをぶん回すのはこのクーラーではダメだろうな。試しにやってみたけどFSB210で早くもベンチが固まってしまった。このように起動してCPUIDくらいは取れるんだけど…。
AMDがIntelと一番違っているのはL2キャッシュ量よりもその速度。古のカトマイのように遅い。L2キャッシュの効きが悪く感じるのはそのせいだろうか。イソテル勢に負けるとすればそれが原因という事になりそう。
★結論
アスロン3000+ならOCモバセン3000+で勝てる。純粋な速度だけならモバセンに拘る理由は無いけど、消費電力やクーラーまで気にするとやはりモバセンの勝ちかな。実用ならばパフォーマンスが微妙に劣ったとしても消費電力差で埋めてお釣りがくる。現況と変わらず残念なような安心したような、極めて複雑な心境である(^^; これ以上のコストを掛けない高速化は無理か?この上にAthlon64 3200+もあるけど、更に発熱が増えると思うと躊躇してしまう。