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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

Socket939

GA-K8N Ultra9「動作編」

GA-K8N Ultra9「解析編」

 前回の続きで今回は実際に動かしてみる。動作チェック[14/05/11]でも書いた通り正常動作は既に約束されている。そこでいつもと趣向を変えて、色々なCPUに換えてパフォーマンスをチェックする。


ADA3000DAA4BP
 まずは所有CPUの中で最低ランクのADA3000DAA4BPで試す。2005年16週製造で、確か初めて手に入れたAthlon64で、これだけはジャンク品では無く中古品である。コイツはどうもハズレくさいが気にしない(^^


bench_ada3000
 CPUIDとベンチマーク。最低クラスの3000+なので、今となってみればやはり速度は大した事は無い。P4と同等以上の性能が2/3程度の消費電力によって得られるというのがメリット。CnQによって1000〜1800MHzまで変動する。


3d_ada3000
 3Dベンチも動かしてみる。GF8400GSなのでこんなモノだろう。しかしフラッシュビデオも含むビデオ再生支援機能も付いているので実用上不満は無かろう。


bench_ada3000@240
 OCしてみる。メモリを1段下げてベースクロックを240MHzまで上げているが、CPUよりチップセットの方が不安になる。気温が上がっているのでかなり不利だが、最終的にはこの240MHz設定に落ち着いた。実際はもっと上がるけど、気温が上がると安定性の面から実用的とは言いづらい。


SDA3400DIO2BW
 ADA3000DAA4BPよりクロックは高いがL2キャッシュが128kしかないSDA3400DIO2BWに換えてみる。アスロンと、それよりややクロックの高いセンプロンで「どちらがどのくらい速いのか」と聞かれて咄嗟に答えられるだろうか?多分答えられないと思う。ちなみにこの石は2005年50週製造。


bench_sda3400
 結果はセンプロンの勝ち。L2キャッシュの効果が高いと思われるMPEGエンコードでさえアスロンが負けている。やはり同じコアならクロックが高い方が速いのだった。こうなるとアスロンは名前で優越感に浸るくらいしか価値は無い(^^ CPU-Zを見るとHTが×4(800MHz)になっているのが判る。セコイ差別化なのだろうか。

 やべえ、DTLAが裏切りかけている。そう言えばグキグキと変なシーク音がしていた。ハードディスクは抜いて測ればよかったかな。テスト終了まで持つかどうか。


3d_sda3400
 3Dベンチなど。これで漸くHTとL2の差が出て来たか?しかしごく僅かなのでアスロンを選択する意味は無いかも。その証拠にHT1000にすると追い付く。やはりセンプロンを選ぶしかない。


bench_sda3400@242
 OCしてみる。これも安定限界は240MHz辺りだった。HTはまだ1000には達していない。結果はいよいよ差が付いている。やはり同じコアならクロックが高い方が有利だ。


OSA146DAA5BN
 初めて939のオプテロン146を動かしてみた。これはコレクション用なので、壊れるとイヤだからOCはしない。


bench_osa146
 L2キャッシュが増えるだけなので体感では同クロックのAthlon64と全く違いは無い。微妙にベンチ数値が上がるのを楽しむ為の石だ(^^ この146は当時OC耐性が高い事でも評判になった。


ADA3700DKA5CF
 参考までに3700+も試す。HSDLでは一番高速なハズの石である。これもコレクション用なのでOCはしない(^^;


bench_ada3700
 同じコア&クロックならL2キャッシュの量はあまり気にしなくて良いのかも。XP時代から言われていたが、Athlonのモデルナンバーは明らかに盛り過ぎ。L2が倍増で100+程度で良いのではないだろうか。ちなみに3DM2001SEは13287だった。L2を必要以上に増やしても意味は無いという事か。


ADA3800DAA5CD
 最後にデュアルコアX2 3800+も試す。これもコレクション用なのでOCはしない(^^;;


bench_ada3800
 コアクロックが低いので、体感ではむしろ遅くなったように感じる。やはりコアあたりの性能が高くないと、どれだけコアがあっても爽快感は得られない。デュアルコアが活きるエンコード以外に使い道は無さそう。


dev_cpu
 戦い終わって日が暮れて。これを見ると3000+と3700+はドライバが共通で、それ以外は別のドライバという事か。


★終わり
 今までに集めたSocket939の石を全部一度に動かして満足した。殆どがジャンク50〜300円の物件だがよく頑張ってくれた(^^ 一番安い50円がデュアルコアのADA3800DAA5CDというのが泣ける。残念ながら時間が足りなかった(注)のでW8.1テストはパス。そのうちヒマが出来たらテストする。

 GIGABYTE GA-K8N Ultra9はリファレンス回路そのものではないが奇を衒った所も無く素直である。また至れり尽くせりのOC用では無いがそれなりに遊べる。チップセットの発熱がもう少し低ければ、又は冷却がもう少しまともなら良いのだが。

注:当初時間は充分あったのだが、CPUがグリス等で汚れていたので一つ一つ洗いながらやっていたら時間切れになった(^^;

GA-K8N Ultra9「解析編」

GIGABYTE GA-K8N Ultra9


 アキバでは遂にモバセンも姿を消して754も終焉の時がやってきた。これからは939や!と言うワケで先日のGA-K8N Ultra9を動かしてみる。939は不人気で板も石も店頭には豊富になってきたし、PCI-EとAGPが混在しているのも面白い。窓8以降の64ビット乗り換えが増えそうな今年辺りがジャンクの旬だろう。尤も先物買いなので予想は外れるかもしれないが(^^


ga-k8n_ultra9
 HSDLでは一時GIGABYTEのマザーが大流行した。がしかしソケAのGA-7ZXR辺りから次第に採用されなくなってきている。これはGIGABYTEのジャンク流通が減っているからだ。ハードオフ等の店頭で見る限り、リテール箱もの中古品物件が増えている。箱物は転売屋にとっては都合がいいのかもしれないが、筆者らにとっては邪魔なだけで不要である。加えて箱入りによって価格も高めになりがちだ。そんな訳で敬遠気味になっているが、このマザーは箱ものであっても100円だったので入手に躊躇は無かった。939マザーも遂にこの値段になったか…と感慨深いものがある。


★VRM
vrm
 VRMは3相でP4時代と特に変わっていない。コントローラはISL6559で、0.800〜1.550Vまでを25mVステップで出力できる。ドライバはHIP6601とHIP6602で、スイッチング周波数は実測で192kHz×3である。

 入力電解コンはKZG1500μF16V×1+WG1000μF16V×3で、KZGはインダクタ外コンデンサである。このVRMは#12Vソースなので、5Vソースと違って外側の品質はそれほど重要ではない。これは普通にインダクタ内に入れて入力コンの強化に使って欲しかった。出力電解コンはHM1500μF6.3V×4+HM3300μF6.3V×4だが、位置が離れているEC24のHM3300μF6.3Vが1本省略されている。これはヒートシンク取り付けの邪魔になるからだろうか?出力コンの合成ESRは約1.8mΩとなり、EC24を追加した場合は1.6mΩとなる。

http://www.overclockers.ru/images/lab/2005/06/12/pic1big.jpg
 おんや〜?こちらの方のはEC24が実装されてますね。何かちょっと負けた気分だからHSDLのも付けるか(^^ その際はHMは全部抜いちまってWGに換えると思う。本当は邪魔なので固体電解に換えたいところだが…。

=VRMの電解コンデンサ=
EC16(入力):WG1000μF16V
EC17(入力):WG1000μF16V
EC18(入力):WG1000μF16V
EC19(入力):KZG1500μF16V
EC20(出力):HM1500μF6.3V
EC21(出力):HM1500μF6.3V
EC22(出力):HM1500μF6.3V
EC23(出力):HM1500μF6.3V
EC24(出力):Empty
EC25(出力):HM3300μF6.3V
EC26(出力):HM3300μF6.3V
EC27(出力):HM3300μF6.3V
EC28(出力):HM3300μF6.3V

SEI WG1000μF16V(10φ×16)[19mΩ/2000mA]
NCC KZG1500μF16V[13mΩ/2550mA]
nichicon HM1500μF6.3V(8φ×20)[16mΩ/1950mA]
nichicon HM3300μF6.3V(10φ×20)[13mΩ/2550mA]

 入力インダクタは2.8μH/20Aクラス、出力インダクタは1.1μH/30A×3。設計では52Aなので問題は無い。


k3570_3572
 パワーMOSFETは上側2SK3570(NEC)・下側2SK3572(NEC)だ。いつもながらネコ電の好きなGIGABYTEだ。性能は上6030下7030程度でそれほど高性能と言うワケでもないが、壊れた時の交換要員に困らないから反って良いかな。但し今となっては古いTO263なので、TO252と比べると高性能のモノが少なくなった。


vrm_conn
 実装されていないが、このVRM_CONNは外部VRM用のコネクタである。この外部VRMはコネクタを介して接続されるため、内蔵のモノと比べてロスが大きい。それでも新品のうちは良いだろうが、ちょっと古くなって+悪環境では不具合の危険もある。配線も長くなるので、付けても外部の方は半分遊んでしまうのではなかろうか。この辺りはやってみないと分らない所もあるが。HSDL的にはこのホールは別の遊びに使えそうで大変よろしい(^^


★その他
cpu_dc
 CPUのDCは省略無しでまじめにやっている。939は表が全く使えないので裏でやるしかないのだ。勿論手抜きすると大幅に安定性に影響する。


ddr_vddq
 動作チェックでも書いた通りメモリ付近の基板が焼けている。その表に付いているのがこの40T03とAPL1084である。どちらが発熱しているのかな?パワーMOSFETなら交換要員は豊富だが、1084だと交換はほぼ無理なので困る。ヒートシンクでも付けるしかないな。


memory_slot
 DDRメモリスロット。デュアルチャネルにするには色を揃えてメモリを挿す。MSIだと色違いに挿さないとデュアルにならない。メーカーによって違いがあるのでマニュアルはよく読もう。DCは特に問題無さそう。


dualbios
 GIGABYTEお得意のデュアルBIOSは健在だ。BIOSが飛んで困る事は極めて少ないが、飛んだらかなり難儀なのでこれは心強い。HSDL的にはソケット式にして差し替え可能にしてほしかった。それだとデュアルBIOS自体が無用になるが…(^^;


ide_fdd
 今やレガシーデバイス扱いされているIDEとFDDコネクタ。よく見ると2つのIDEコネクタは右側が折れている。ワザと折ったのか折れたのかは不明。使用者がガキンチョ疑惑があるので仕方が無い。


88e8053
 これがオンボードGbEのMarvell Yukon 88E8053である。nforceオンチップのはパフォーマンスに影響が出るので止めて、通常はこれを使うのがHSDLの決まり。


 ざっと見た限り特に異常な所は見られない。この辺りの世代から各メーカー共リファレンス順守率が高まってきており、少々部品を変える(手抜き)くらいでどこのメーカーも似てきている。これはハードウェアを弄って遊んできたHSDLにとっては、個性が感じられず非常につまらない事ではある。違いを出すとすればソフトウェアだけかな。BIOS(UEFI)のデザインは今後重要になってくると思われる。


★PCを組み立てる
 そろそろ組み立てに入るか。HDDが無いので不調で死亡寸前のDTLA-307030にした。コイツがこのマシンの地雷になりそう(^^; 何とか期限一杯は持って欲しい。

//G030
MB:GA-K8N Ultra9[Rev1.0/F9c]
CPU:ADA3000DAA4BP(200x9.0)
MEM:1024MB(PC3200x2)
VGA:GA-8400GS
IDE1:DTLA-307030
IDE3:FB lct20
NETWORK:Marvell 8053(内蔵)
SOUND:ALC850-AC97(内蔵)
PS:MIRAGE DR-B350ATX
OS:Windows XP SP3

 CPUはHSDL所有品で最低クロックのAthlon64 3000+(E3、Venice)で行こう。AGPの時は少な過ぎて選択に困ったビデオカードも、このマザーでは逆に多過ぎて選択に困るほど。最初は最下級クラスしか使わないけど。ちなみに電源以外は全部100円パーツである(^^

 動作チェック[14/05/11]でも書いた通りこのマザーに付属しているリテンションは使えない。オリジナルのリテンションはいずれ使えるようにするとして、今回は矢野口で買ったリテンションを使用する。ジャンク品は油断がならないので組み立て前にコネクタ類は清掃が必要だ。939のようにピン数が多いCPUソケットは接触不良による不具合が多い。


★続く
 次回は組み立てたPCを実際に動作させてみる。余裕があればWindows 8.1EE(32bit版)も試す。
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