zenkei

 SOLT1でDRD-RAMを使うべく友人に借りた。コードネームはバンクーバー。インテル純正仕様で、BIOS起動画面もインテルバージョン。BIOSはいつものPhoenixではなくAMIだった。P!!!1000と共にP6最強メモリ環境を目指して借りたのだが、現実は在来機種について行くのが精一杯だった。何しろP!!!450@566+AP133Aに負けるんだからな。クロックは圧倒的に上なんだし、せめてアポロには負けないで欲しかった(MEMTEST86+1.70は820認識してないし…)。
memtest


 VC820の最終BIOSのバージョンはP18。短い発売期間にこれだけ上がっている所に苦労が偲ばれる(CC820も含む?)。ボードの造り自体は悪くはない。KEMETの100μFのタンタルが多用されており、日本メーカー製とは言え85℃の一般電解ばかりだったD815より金が掛かっていると思う。省略もそれなりに多いけど。
tantalum


 入力コンデンサが日本ケミコンLXZ3300μF10V×2になって直線的になった。筆者が以前指摘した通りの展開。出力コンデンサはOS-CON820μF4V×4、LXZ3300μF10V×2(省略1)である。
vrm


 筆者はこういうのを見ると嬉しくなっちゃうタイプ。データラインをグラウンドの間に走らせて、見かけ上シールド線で繋いでいるわけだ。ノイズに強く、結果として高速転送が期待できる。もっともこの程度のクロックでこうまでしなくてはならないDRDRAMの運命も決まっていたような物だ。
drdram


 配線が焼き切れている。例のD850MVもMOS-FETが焼損していたし、この時期のインテルDRD-RAMマザーは欠陥品ばかりだな。理由は何にせよマザーボードにかけてはインテルは素人であることは間違いない。チップセットを作っているからと言ってマザー作りが上手いわけじゃないことが解る(これはVIAにも言えることだ)。メモリ、VGA含む周辺機器の規格遵守に対する見込みが甘いからだろう。他人に期待するな、もっと現実を見ろと言いたい(笑)。
moe1


 裏はこのようになっている。過電流で燃えたのだろうが理由は全く不明である。どうせ欠陥だし確かめる気もない。
moe2


 L1外のノイズ。流石に153kHzだけあって少ない。まず問題はなかろう。
l1out


 スイッチング部分。周波数は約153kHzである。他のインテルP6マザーよりリンギングがかなり大きい。自分のマザーなら改造したくなるな。
switch


 コア電圧出力部分。流石に平坦性は高いが、HSDL改WS440BXと変わらないと言えないこともない。まあここで重要なのは主に動的性能なので問題視はしていない。
vcore



★ビデオカード

 OSインストール以前に難儀を強いられた。手の届く範囲(笑)にある古いビデオカードが全く動作しないのだ。

・特攻用のG7BBA(Riva128)
固まっている(ようだ)。

・3DRAGEPRO-AGP
・G200-AGP(OEM)
認識しない(BIOSエラー)。

・SPECTRA3200
動くが盛大にノイズが入る。

・TNT2Pro
一瞬青画面が赤くなったり…。インストール後は普通に動く。

・GF2GTS
・GF2MX
普通に動く。

 古いビデオカードは全滅っぽい。×4に対応したカードじゃないと難しいのかも。Web上では動いている記録もあるようだが、BIOSのバージョンにも依るかもしれない。


★対応CPU

 最終BIOSのマイクロコード対応は、

(0x650) SECC/SEPP Pentium II Processor/Celeron Processor
から、
(0x68A) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine) まで。

 もちろんD-Stepに対応している。何故かFC-PGAにも対応しているのだが、ソケット370アダプターはインテル公認なのだろうか。言うまでもないが鱈は無理。


★他に気づいたこと

・セカンダリIDEにCD-ROMドライブを付けたのだが、スレーブに単独で付けたら何度やっても固まる。マスターに付けると動くんだが、これってIDEの規格にあったっけ?他社マザー(AMIBIOS)では絶対に起こらない現象なんだけど。

・XPにて、NICのドライバが上手く動かないと、セーフモードで起動するまでに5分くらい掛かる。これはソフトのせいかもしれない。

・BIOSに非常に入りにくい。かなりムカつく。ポスト画面ではなく、サイレントブートの方が入りやすいのかな?

・ブートメニュー(F8)も出しにくい。キーボードの反応が良くないようだ。

・レジスタ弄りはクリティカルで、メモリ関連を弄ったらいきなり飛んで画面真っ暗。リセットボタンを押さないと復旧せず。筆者はDRD-RAM弄りは初めてだけど難しい。

・全体的に遅い。悩むくらい遅い。同クロックならi440BX+SD-RAMには全く敵わない。それどころかP6マザーで一番遅いと思ったD815よりも更に遅い。理論的にはSD-RAMに負けるはずがないんだけどなあ。きっと不具合回避でウエイト入れまくりなんだろうな。

・FSB66MHzのCerelonは動かない。欠陥ではなく未対応(仕様)なのだが、最初はSL46Tが壊れたかと思った…。


★終わりに
 OSをインストールするまでの不具合の多さは特筆物。その後XP上での安定度も特に高いとは言えないし、何よりパフォーマンスが旧来機より下では入れ替えのメリットは何もない。やっぱりこれもCCと共に失敗作なんだろう。ハード自体は丁寧な造りだし、i820チップセット自体に重大な問題あるのではなかろうか。i440BXは良かったな〜と思わず後ろ向きになるチップセットでした。